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200801082104

高校教師体験記

縁あってこのたび、韓国の高校で二週間ばかり日本語を教えることとなりました。日本語教師の仕事には慣れてきた今日この頃ですが、自分の年の半分くらいの高校生たちと接することなんてこれまでになかったし、ましてや高校に足を踏み入れるなんて、自分が卒業して以来、十数年ぶりのこと! 
いったいどうなるのやら、と不安いっぱいでよく眠れないまま、五時半起きで初日を迎えました。

 薄闇の残る7時半、エージェントの人と待ち合わせをして、そのあと日本語担当の先生と初顔合わせ。そのとき初めて、クラスのレベルや人数を聞くというアバウトぶりでした。(実はエージェントの人は日本語がダメで、わたしは韓国語がダメなので、このときまで、打ち合わせらしい打ち合わせをしていなかったのです)
 その高校は小高い山の上にあり、校門から校舎まで急勾配な坂道が続きます。そして、そこはたしか私立高校と聞いていたのに、日本の古い公立高校といった感じで、はっきりいってボロく、埃っぽく、そして恐ろしいまでの底冷え! 折りしも、韓国は大寒波にすっぽりと包まれていて、廊下なんて外より寒いくらいでした。
 心臓破りの坂道と冷えのせいで、たった三時間の授業でしたが、めっきり体力を消耗してしまい、その日はチョークの粉をはたきつつ、よれよれになって帰路に着きました。

 と、こんなふうにネガティブなことばかり書いたのですが、もちろん、いいことだってたくさんありますよ。まず、わたしの担当する授業は冬休み中の特別授業なので、出席しても欠席しても成績には関係がないらしく、本当に日本語に関心のある学生だけが来てくれること。そしてそんな学生たちと、日々、仲良くなりつつあること。やっぱ、日本語教師をしていていちばんうれしいことは、日本語を通して心の交流ができることですね!

 残すところあと6日。坂道と冷えにゃかないませんが、気分は「高校生」でがんばります!
2008年01月08日(火) written by 工藤リサ from (韓国)
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