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韓国の「チング」は誰だ?

 韓国で公に日本文化解禁となって10年を越えた。以前からいわゆる「海賊版」が出回っていたことは周知の事実で「マジンガーZ」や「鉄人28号」については韓国の友人たちの方が詳しいこともあるくらいである。最近ではケーブルテレビの普及で、日本のアニメを専門に放送しているチャンネルがあるので世界的にも有名になっている作品はよく登場する。

 「チング」は韓国語で「友達、友人」の意味だ。実はその他に日本人にとっては非常に印象的な使われ方もしているのをご存じだろうか?なんと「ドラえもん」の「野比のび太君」が韓国のアニメでは「チング」と言う名で登場している。実際の韓国人の知人や著名人の中には見つけたことがないこの名前で、物語は進んでいくのだ。たとえば「ジャイアン」はでっぷり太っているという意味の形容詞「뚱뚱해」から「뚱뚱이」になっているので、本来のキャラクター性を意識して編集されている部分もあるのだろうが、全体的にはもともと意図されているシャレ的要素、言葉遊びの面白さが出ていないため、知り合いにはつい説明したくなっていまうがニュアンスを伝えるのは難しい。
 「アンパンマン」も韓国語のアンパン「호빵맨」を使っているが、かのアニメでは登場人物の名前がほぼその名詞から来ているので、そのさりげない面白さが伝わらないのではともどかしい。

 ちなみに韓国で子どもたちが大好きなのはCGアニメのペンギン「ポロロ」だ。韓国人らしくない名前と丸っこく愛らしいキャラクターのために日本作品だという話もあるようだがこれは韓国のオリジナルである。それでもちょっと不思議だったのは主人公の名前がおおよそ韓国っぽくないのに、韓国で広く受け入れられていることだった。日本のアニメの人物たちがもともとの名前で出ていってもそのまま受け入れられ、ユニークなネーミングを楽しんでもらえたかもしれない。日本語の遊び心として紹介できたら面白そうだ。
2010年02月23日(火) written by Kao from (韓国)
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