PageTopワーホリネット | ワーキングホリデーとは
201001123137

日韓ダブル、名前の話

かつて外国籍の両親のもとに生まれた子どもは「ハーフ」と呼ばれていたが、最近は「ダブル」が定着しつつある。文化半分ずつ50+50なのではなくて、それぞれを一つずつ100+100背景にもっているからだという。日韓カップルはその過去ゆえに心配されやすいが、生まれたときからグローバル時代という背景を持った新しい日韓ダブルも元気に育まれつつあるようだ。

 韓国では結婚しても男女の姓は変わらないが、子どもは父方の姓を名乗ることが一般的である。日本では今のところ男女は同じ姓になるいうと驚く人もあるが、家父長制の思想から来ている点で実はどちらも似ていて、子どもが一つの名前をもつことも同じである。韓国女性の友人の中には、愛する人と同じ姓になれるのはうらやましいと言う人もいる。韓国では同じ姓であるゆえに結婚ができない、という悲恋もたくさんあったというから姓に関する思いは人ぞれぞれ、歴史もそれぞれなのだろう。

 日韓ダブルっ子は18歳まで二重国籍が可能である。日韓国際結婚では姓を統一するきまりはないので、日本姓と韓国姓の名前をもつことができる。婚姻届提出時に希望すれば、日本側では配偶者の姓を名乗るようにすることもできるそうだが、それぞれの国の姓名でパスポートを取得することもでき、それがあれば入国カードを書く必要はない。その意味で、両親よりもより自由な「ヒト」なのだ。もちろん両親が一緒であることが前提だけど。

 現在韓国では二重国籍や子どもの姓の問題では一部改正されてきているものがある。日本でもこれから次々と変更があるだろう。新しい未来を担うニューダブル世代がいたずらに心を悩ませなくて済むように向かっていくといいなあと思う。余談だがアメリカのビヨンセ夫妻が姓名を残すために改名したというニュースがあった。日韓にそのくらい柔らかいフリーハンドが与えられる日はくるのだろうか?

2010年01月12日(火) written by Kao from (韓国)
Comment(0)


韓国関連の記事

この記事へのご感想は以下のフォームからどうぞ

お名前 [必須入力]
コメント [必須入力]
5000文字まで。(コメントにリンクは書き込めません。)
※記事の内容に沿わないコメントはお控えください。
※質問やお問い合わせはお控えください。