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200710021994

ああ、チュソク

ああ、チュソク

とうとうやって来ました、日本のお盆に当たる韓国のチュソク。
親戚づきあいの濃厚なこの国では、お盆とお正月にはお客さんのラッシュを迎えます。多くの客人たちをもてなすために、女性たちは文字通り朝から晩まで料理をしなければならないんです。そんな中、一番泣かされるのは嫁、しかも長男の嫁だとか……。まさに、この私なのでした。

幸か不幸か、ヨーロッパ遊学中に知り合った韓国人と結婚してしまった私が迎える、初めてのチュソク。先輩の日本人嫁たちから、さまざまな話を聞かされていました。「ノイローゼになりかけた」、「6時間ぶっとおしでチヂミを焼かされた」、「男尊女卑がひどくて、女性は儀式に参加できないからむかついた」、「渋滞に巻き込まれて死にかけた」などなど。
とってもブルーな状態で、始めてのチュソクを迎えるべく、私は夫の実家に向かったのでした。

結論から言うと、幸いなことに夫の実家は本家ではなく、またクリスチャンだったために、本来の段取りをかなり簡略化していたようで、ノイローゼになるようなことはありませんでした。しかし嫁として、義父母宅はけっして居心地のいいものではありません。
やっと最終日を迎え、「チュソクもこれで終わりね」とニコニコ顔で高速バスに乗ったのですが、ターミナルを出た直後から、恐ろしい渋滞に巻き込まれてしまいました。
韓国の帰省ラッシュをなめていたこの私は、昼のひなかにのんびりとバスに乗り込んだのですが、それが大きな間違いだったんです。行けども行けども大渋滞。ちいーとも進まず、ソウルに着いたのは夜の10時!通常三時間半で行けるところが、なんと、11時間もかかってしまいました。

本来ならイライラカリカリ、または、ぐったりと疲労困憊するところですが、渋滞のさなか私は、ちょっぴりウキウキしてしまいました。「これを理由に、お正月には帰らないですむかも!」と。
甘いでしょうか……。うーん、やっぱ甘いかな?
2007年10月02日(火) written by 工藤リサ from (韓国)
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