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憧れの振り替え休日

 韓国の会社員にとって3連休は貴重だ。日本のハッピーマンデーはやや独特に見えるようだが「振り替え休日」は合点の行く制度らしい。というのも、国民の休日が土日とかぶった場合、韓国では週末としての休みは上書きされてしまうのだ。金曜日や月曜日に休日がくれば3連休にもなるが、週の中なら飛び石連休、土日にかぶればただの週末であり、サラリーマンや学生はちょっと損した気分になるという。

 韓国の会社員にも年休があるのでそれぞれ個々に休暇を取ることができるが、儒教精神に育まれた年功序列社会の中では若者が率先して休みを取れる雰囲気はない。先に新聞に発表された「労働時間の長い国」では日本をしのぐ勢いであったことからもわかる。最近では景気の悪さもあってか、旧盆や旧正月でさえ、以前より休暇ムードがなくなったという。
 日本のゴールデンウィークに至っては1週間近く休む会社ごとあるのだから羨望の対象だ。韓国には日本企業と接点を持つ企業も多いから、業務がら不便を感じて「また連休か!」という半ば怒りながら話す韓国語が聞こえてきそうだ。

 しかしながら日本でも大型連休を楽しむのはメーカーや公務員などで、サービス業界に身をおけばそこはかきいれどき。連休続きを素直に喜べない人たちもいるだろう。韓国人の友人曰く「韓国は連休が少ないからサービス業が進歩していかないんだ」とか。言われてみれば、韓国にも春は花見、秋は紅葉狩りのような行楽はあるが、日本ほど大々的に名所をうたって宣伝したり、遠出をしたりしない。家族の行事が多いことも関係するかもしれない。
 欧米に比べるとまだまだ休みベタな日本と韓国。それでも日本のカレンダーに慣れてしまった体には、なるほど、確かに週末に吸収される祝日はなんとも言えない「がっかり感」はある。元来、パーっと明るく遊ぶのが上手に見える韓国人、もっと休日を、という気持ちはとてもよくわかる。
 
2010年05月04日(火) written by Kao from (韓国)
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