冷麺コンククスならヨイドでＧＯ！ | 韓国

　夏になると絶対に恋しくなる韓国グルメ、コンククス（콩국수）をご存じだろうか？言わば豆乳冷麺だ。ぱっと味がうかばない人も、「ああ、豆乳鍋みたいな」と合点な人も、一度食べたらやみつき間違いなしである。水につけて柔らかくした大豆をミキサーにかければ家庭でも簡単に作れるし、スーパーではスープと麺がセットになった商品も売っている。しかしながらソウルのビジネス街、ヨイドのヨイド百貨店地下にお勧めのお店がある。

　ランチタイムともなれば、待つのが嫌いな韓国人でも行列をつくる人気店。コチュジャンベースのソースと野菜を混ぜて食べるビビムククスもあるが、なんといってもコンククスが看板メニューだ。私が韓国で食べた中ではナンバーワンを誇る。何が一番違うかというと豆乳の濃さだ。濃厚でカルボナーラのようにぽってりとからみつくし自然の甘さがたまらない。しかも自家製キムチはフルーティで、この豆乳に非常によく合うのだ。出会ったころは6000ウォンだった価格も、ここ数年毎年のように値上がりし、今年は8500ウォンになった。豆乳冷麺と考えると少々高いが、まだこの価格なら十分満足の行く味である。韓国人の間でも有名な店だから、通うビジネスマンも情報通で、「あの方が社長だ。あっちが若旦那だ」とか教えてくれたりする。行列ができるほど繁盛する店だが、料理はささっと出てくるし、席の割り振りも鮮やかにこなす。回転を早めるようスタッフも手慣れたものだ。

　ソウルでは塩やキムチを入れて自分好みに食べるこのコンククスだが、
韓国中部の方に行った時、砂糖を入れる人々に出会った。驚いたが、砂糖を入れない私に驚くのを見る限りこの地方では砂糖が主流なのだろう。日本でもスイカに塩や砂糖をかける人があるように韓国グルメも地域差があってさらに奥が深い。この夏はとても暑いし、食欲がなかったらぜひコンククスを！