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デンマーク映画を見てみよう!

デンマーク映画を見てみよう!
世界最古の映画配給会社、
デンマークのNordisk Flim
デンマークの映画…と聞いて、何がイメージできますか?
映画好きな人であればドグマ95という言葉を知っているでしょうが、一般的にはデンマーク映画はあまり知名度は高くありません。ドグマ95というのは、1999年にデンマークを代表する世界的映画監督のラース・フォン・トリアーが軸となって始められた映画運動およびルールの名前で、このルールにのっとって作られた映画は、BGMは使わない、手持ちカメラで撮影するなどの手法でとてもリアルに作られているのが特徴です。もちろん従来のアクションたっぷり、BGM満載なハリウッド手法の映画もデンマークには存在しますが、世間で高く評価されているデンマーク映画はこのドグマ95になぞらえて作られている作品が多く、初めて見る人には圧倒的な印象を残すことでしょう。
デンマークの監督で一番良く知られているのが先にあげたラース・フォン・トリアーで、代表作は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』。
アイスランドの歌手ビョークが主演のあまりにリアルで救いようのない、ショッキングで不条理な内容は知る人も多いでしょう。人によってはただ不快なだけとも言われる彼の作品は見る人を確実に選びますが、彼の目の付けどころと常に斬新さを追求しタブーに切り込む彼の姿勢は賞賛されるに値し、映画界にかなりの存在感を醸し出しています。彼の作品は映画好きであれば一度は見るべきです。ただ彼の作品は英語で撮られているものが多く、本当の意味でデンマークの映画かと言われれば微妙に違うような気もします。

デンマークを知るためにおすすめしたいのは、デンマーク人の日常をリアルに描き、日本のメロドラマ的なストーリーが得意な女流監督スザンネ・ビアの作品です。彼女は多くの作品をドグマ95にのっとって作っており、過剰な演出を省き、リアルで時にショッキングともいえる急展開を見せるのが特徴です。
日本でも『しあわせな孤独』(原題:Elsker dig for evigt)『アフター・ウェディング』(原題:Efter brylluppet)などがミニシアターで公開されていたので知る人も多いと思います。デンマーク映画の中でも見る人を選ばず、男女問わず楽しめ、デンマーク人に最も愛されている監督のひとりと言えるでしょう。

映画館では日本のそれと同じようにやはりハリウッド映画が多く上映されていますが、デンマーク映画も多く上映されており、外国の映画の場合はデンマーク語の字幕が付いています。当然のことながらデンマーク映画には字幕は付いていないので、デンマーク語がわからないと映画館でデンマーク映画を楽しむのは少し難しいでしょう。そんな時にお役立ちなのが図書館です。

住民登録をしてCPRカードを持っていれば誰でも無料で貸し出しカードを作ることができ、本だけではなくCDやDVDも借りることができます。日本では見ることが難しいデンマークのDVDももちろんたくさんあり、それらには英語の字幕を付けてみることができますので、語学の勉強にも役立つでしょう。デンマーク語を学んでいるのであれば、デンマーク語の字幕をつけてデンマーク映画を見るととてもいい練習になります。(余談ですが、テレビ放映にもデンマーク語の字幕を付けることができるプログラムは増えていますので、これもいい勉強になります)

日本ではなかなか見ることがないデンマーク映画、実は結構いい作品がたくさんあります。映画好きであればワーホリ滞在中にぜひ、デンマーク語でデンマーク映画を見ることをおすすめします。次回は、映画に続いてデンマークで著名な俳優をご紹介しますね。
2010年07月23日(金) written by 重千代 from (デンマーク)
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