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北欧への玄関口、カストラップ空港

北欧への玄関口、カストラップ空港

デンマークにある建築物、前回はシティ中心部にある国立図書館ブラックダイアモンドをご紹介しましたので、今回はコペンハーゲン空港ことカストラップ空港を取り上げてみます。

利用者数北欧一を誇るデンマークのハブ空港であるカストラップ空港は、やはりデザインマニアにはたまらない観光地ともなっています。
そのデザインを手掛けたのはVLAの呼び名も名高いデンマーク人、ヴィルヘルム・ラウリツェン。空港直結である電車と地下鉄両方のカストラップ駅も彼の設計です。
他にはCBSで知られるコペンハーゲン・ビジネススクールやデンマーク国営テレビのDR-Byenも彼の作品。

北欧への玄関口、カストラップ空港

そんな彼が手掛けたこのカストラップ空港は『世界で最も美しい空港』とも言われています。
空港自体の大きさも大きすぎず小さすぎずで丁度よく、乗り換えもわかりやすく統一されたピクトグラムでとてもスムーズ。何といっても世界でこれまた一、二を争うぐらいシティ中心部へのアクセスが簡単!なのです。
先に挙げた空港直結の駅と地下鉄メトロで、シティ中心部まではわずか15分足らず。ここまで都心部と近い空港も珍しいものです。

空港内の細かいデザインもひとつひとつ必見で、空港内にある椅子はどれもハンス・ウェグナーやポール・ケアホルムなど、デンマークが誇る椅子デザインの集大成とも言えるほどの品揃え(?)。一脚数十万は下らないこれらの椅子、ぜひ心地よさを直に体感してみて下さい。

空港内のお店には、レゴのフラッグショップはもちろん、デンマークデザインの雑貨が所狭しと並ぶお店もたくさん。もちろんコテコテのデンマークのお土産であるデンマーク国旗やTシャツ、アクアビット(じゃがいも焼酎)やサラミなども手に入ります。

北欧への玄関口、カストラップ空港

コーヒー消費量が欧州でも多い方であるデンマークですが、街中には日本でおなじみのスターバックスコーヒーがありません。老舗のカフェが多く、またスターバックスに代わるチェーン店のbaresso coffeeが幅を利かせているというのが現状の様ですが、実はデンマークに2つだけあるスターバックス、その2つともが何故かこのカストラップ空港にあるんです。
何故国内にたった2つしかないものを同じ敷地内に入れたのかは謎ですが…日本を思い出すので空港へ行った時にはついついスタバへ寄ってしまう私。

ミニマムデザインの総決算とも言えるカストラップ空港。なかなか空港へ行った際はゆっくりできないことが多いのですが、トランジットで訪れた際にも、ぜひ細部までじっくりその美しさを堪能してみて下さいね。

2009年10月30日(金) written by 重千代 from (デンマーク)
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