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デンマークの高校生、卒業後は?

デンマークの高校生、卒業後は?
コペンハーゲン大学・
自然生命科学、獣医学部キャンパス
デンマークの年度は、日本の春とは違い夏が区切りになります。5月末に最後の試験があり、それが終われば晴れて卒業。
街中でトラックの荷台で大音量をかけて、酔っぱらったデンマーク人卒業生のパレードを見た方もいるのではないでしょうか。
初めて見ると何事かと思うあのお祭り騒ぎは、最後の試験が終わって卒業を喜んでいるんですね。楽しそうでいいな〜と毎回見る度に思って、ああ今年も夏がきたー(気温が高いかは別にして)と思うんですよね。
そして長い夏休みになるのがちょうど6月から7月。ちなみに学期始まりは8月です。
デンマークでは日本の高校に当たるGymnasiumを卒業したらその後はどうすると思いますか?就職?進学?
日本だったら卒業前から進学か就職かを決めて、卒業後すぐに次の道へ進むのが普通ですが、デンマークでは違います。(そもそもデンマークでの高校進学率自体、その後の進学を前提としているので、日本での高い高校進学率と比べるととても低い40%前後なんですが)

在学中から進路をがっちりと決めている人は少数派で、多くが卒業後にバイトなどをしながら、将来何がしたいのかを決める人が多いようです。
英語でギャップイヤーと呼ばれる、一年ぐらい色々なことをして自分の将来を探る習慣は、デンマークでも一般的なんですね。

デンマークにもワーホリ制度はありますので、高校卒業後に短期でがっちり働いてその後ワーホリへ行く人もいます。ワーホリ制度を利用せずアジアや南米を長期で旅行するのも人気のようです。
軍隊へ入る人もいるし、外国へボランティアへ出る人もいます。そしてワーホリを含むこれらの経験は、大学や専門学校入学時にプラスになるんです。日本ではワーホリの経験は人生経験上とてもプラスになっても、履歴書には反映しにくいのでこれは大きな違いですね。
フォルケホイスコーレなどの国民高等学校へ行って好きなことを極めるデンマーク人も多いです。

そうして一年程度将来を模索し、自分の興味のある分野を定めて、20歳前後から本格的に大学や専門学校などへ進むという訳。

自分のやりたいことをじっくり見定めてから、年齢を気にする心配もない。『できるだけ早く進学して、就職する』というのが良しとされている日本では一年もブラブラしてるなんて!と思ってしまいますが、時間をかけることは悪いことではなく、色々な経験を積んで将来を模索することが良いとされているデンマークで育つ若者はのびのびとできていいなあ、と私は思います。
2012年08月03日(金) written by 重千代 from (デンマーク)
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