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ドイツ発端の食中毒、モヤシが原因か

先月からデンマークを初め欧州のニュースを騒がせている、大腸菌による食中毒問題。日本でも報道されているのでご存知の方も多いと思います。

ドイツを筆頭に感染者2200人以上、死者は22人(6月6日現在)という大きな被害が出ています。
新種という説もある今回の出血性大腸菌(VTECバクテリア)、死者の多くは腎機能低下を引き起こす溶血性尿毒症症候群によって死亡しているのですが、それらの多くが幼児や老人ではなく30代女性というのも怖いところです。

デンマークでは幸い死者は今現在出ておらず、感染者が確認されたのは1名に留まっていますが、隣国であるドイツやスウェーデンでは死者が出ているため緊張状態です。この騒動が始まって以来、生野菜を食べることは控えるようにと言われています。

この食中毒の原因として、ドイツは当初はスペインから輸入されてきたキュウリが感染源ではという発言をしていました。この風評被害はスペイン農業に大きな影響を与え、スペイン国内での失業率はさらに上昇するという見方も出ています。
当然デンマーク国内でのスペイン産のキュウリは売り上げがゼロに近くなり、大丈夫だと言われたにも関わらずドイツ産やデンマーク産のキュウリまで売り上げがどっと落ち込み、スペインはドイツを訴えるという話まで出ています。

しかし今週になって、実は原因はスペイン産のキュウリではなく、ドイツ産のモヤシだったのではという情報が入ってきました。

日本では生で食べることは少ないモヤシですが、欧州ではサラダなどで生食されることが比較的多く見られます。
キュウリなどと違って一本一本確実に洗うことは不可能であり、栽培時の37度という温度はバクテリアにとっては最適の温度。この大腸菌反応で陽性が出たドイツ北部の農場ではモヤシ以外の野菜も栽培されており、今後の検査結果が待たれるところです。

デンマーク農林水産省は、ドイツ原産のモヤシはデンマーク国内には入ってきていないとし、安心を呼びかけていますが、今後しばらくはモヤシが食卓に上がる頻度は下がりそうです。

ドイツ発端の食中毒、モヤシが原因か
参考写真
みなさんも、モヤシに限らずしばらくは生野菜、果物の生食には気をつけましょうね。
2011年06月10日(金) written by 重千代 from (デンマーク)
Comment(2)


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この記事へのコメント

重千代 2011/06/11/00:51
コメントありがとうございます。
この記事を書き上げた後、モヤシからはバクテリアが検出されず、原因追及は振り出しに戻ったという報道がありました。
結局何かわからないまま、死者は30名になってしまっています…
怖いですね。生野菜は全般に控えようかと思います。

たじモン 2011/06/10/19:02
このニュースを聞いてから、
ヨーロッパ各地はどのような状況なのだろう?
と気になっていました。
食べ物は命に関わることもあり、
どこにいてもきをつけなくてはならないなぁ
と改めて感じました。

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