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デンマークから見た東日本大地震

デンマークから見た東日本大地震
新聞の一面は11日以降
毎日地震のことが書かれています
2011年3月11日、戦後最大の災害となると懸念されている東日本大地震が起こりました。被災された方々にはお見舞いを、亡くなられた方々にはご冥福を心からお祈り申し上げます。
ここデンマークでも発生直後から現在にかけて、このニュースが続いています。
母国を離れるにあたって、自分の家族や友達に万が一何かあった時、すぐに駆けつけることはできないという覚悟をして出てきましたが、今回幸い私の周りに被災者は出なかったものの、自分が育った国が日に日に壊れていく様を遠くから見るしかできないことがこんなに辛いことだとは想像できませんでした…。

こちらのテレビから流れる映像はこの世のものとは思えないほど凄惨なもので、これが本当に日本なのか、映画でも間違って流れているんじゃないかと思うほどのものです。
時間が経つにつれてだんだんと明らかになりつつある今回の地震の被害、ニュースを見るのがこんなに怖いと思ったのは初めてでした。流れる映像を見ていると、自分の経験もフラッシュバックして涙せずにはいられません。

地震直後から、義理の家族や友達が相次いで日本のことを心配して連絡をくれ、仕事先でもクライアントから『あなた日本人?家族は大丈夫なの?』と暖かい言葉をもらい、人の優しさを噛み締めています。こういう悪いニュースで日本が注目されるのは複雑ですが、今現在デンマークは『日本』という言葉にとても敏感になっています。

私自身は阪神大震災を経験しており、地震の怖さは身を持って知っています。しかし今回の地震は津波に原発問題と、前代未聞の事態です。日本は今戦後最大の自然災害に直面しているのは皆さん周知の事実です。
海外にいながら自分にできることはなんなのか、母国のために自分も何かしなければならない、とここまで強く思ったことは今までありませんでした。

現在ではデンマーク赤十字でも募金活動を始めており、誰がいくら募金したかが見られるようになっているのですが、デンマーク人が今回の地震に大して大きな注目をし、募金活動に協力してくれているのを見ると日本人として感謝せずにはいられません。
私も日本人として、ささやかではありますが協力させて頂きました。今後はボランティアで募金活動もしていきたいと考えています。

デンマークだけではなく、海外にいる日本人はみな日本の行く末を遠くから見守り、みなさんのことを想っています。
日本人として、国家としての裁量が今試されています。とても苦しい状況ではありますが、明けない夜はありません。希望を持って、最後まで諦めずどうか生き抜いて下さい。自分には何もできないのがもどかしいですが、遠くから祈っています。
2011年03月18日(金) written by 重千代 from (デンマーク)
Comment(1)


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この記事へのコメント

被災者 2011/04/04/18:24
義援金をお願いします。本当に困っています。
何もできないことはないはずです。
餓死寸前なんです。どうか赤ちゃんまで殺さないで下さい。

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