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北欧激震、オスロの連続テロ事件

北欧激震、オスロの連続テロ事件
デンマーク新聞社Berlingskeサイトより
日本でも大きなニュースになっているようなのでご存知の方も多いと思いますが、隣国ノルウェーのオスロ及び郊外ウトヤ島にて発生した連続テロ事件が、移民問題に過敏になっていた北欧諸国にさらに追い打ちをかけています。
事件当初はイスラム系過激派による犯行説が囁かれていたにも関わらず、蓋を開けてみれば犯人は極右でスウェーデンネオナチのグループに所属するノルウェー人であったことは、世界的にも大きな驚きであったことは否めません。

ブレイビク容疑者は、移民が10%を越えるノルウェーが将来イスラム社会に乗っ取られてしまうという懸念を抱いて今回の凄惨な事件を引き起こしたと主張、移民政策に寛容さを示していた元首相と、リベラルな与党のノルウェー労働党がターゲットだったと認めており、自分がやったことは残忍ではあったが国の為には何ら間違っていないという発言をしています。

最低でも76人もの死者(そしてその多くが未成年を含む若年層)を出した今回の事件は、ノルウェーにとって戦後最大の犯罪であり、今までテロとは無関係の国家だったこともあって、国民のショックは計り知れないものとなっています。

同じく移民問題を抱えるここデンマークでも数年前にテロ未遂が起こったこともあり、人事ではありません。この事件は当然こちらでも毎日センセーショナルに報道され続けています。

数年前にも隣国スウェーデンのマルメで、スウェーデン人による移民を狙った射撃事件もあり、表面的には平和にみえる多文化共存も、水面下では一発触発状態で、今回のような極端な過激思想を持った人間は実は自分の近くにもいるのではないかと、恐怖を感じずにはいられません。

欧州全体に広がりを見せている移民と多文化共存の問題、解決する日は訪れるのでしょうか…

最後に、今回の事件で犠牲になった方々のご冥福を心よりお祈りします。

2011年08月05日(金) written by 重千代 from (デンマーク)
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