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フォルケホイスコーレって何?

フォルケホイスコーレって何?
デンマーク最古の
Rødding Højskole(from wikipedia)
デンマーク独自のユニークな学校制度のひとつに、フォルケホイスコーレというものがあります。日本語に直すと『国民高等学校』。
端的に言えば18歳以上の人なら国籍不問で入れる全寮制の自由学校です。フォルケホイスコーレの歴史は古く、19世紀に作家および哲学家のNikolaj Frederik Severin Grundtvigによって、人と人との対話に重点を置く教育という基本概念が提唱され、フォルケホイスコーレはそれを基に作られました。
デンマークにフォルケホイスコーレは約70校あると言われており、そのほとんどが郊外にあります。コースは数週間の短期から数ヶ月単位の長期コースまで様々で、カリキュラムは自分で組みます。ホイスコーレによって力を入れている分野が様々なので、自分の興味に沿った学校を選ぶのがとても大事です。

ホイスコーレは人文系(哲学、文学など)、クリエイティブ系(音楽、芸術、デザイン、建築、手芸など)、体育系、宗教系などに分かれており、学校ごとに様々な種類の授業があります。

ホイスコーレは学校と銘打ってはいますが、実際には授業やテスト、自由時間の区切りが曖昧な場合が多く、学校生活そのものが自由でゆったりとした雰囲気なので、『勉強』をしに行くといったイメージとは趣がかなり異なると言ってよいでしょう。どちらかと言えば趣味を深めて共同生活の中で人とのふれあいを楽しむということに重点を置いているので『何かを学びに行きたい!』という人にはその緩過ぎるホイスコーレの雰囲気にがっかりする人もいるようです。
そしてテストもありませんがその代わりにホイスコーレへ行っても資格が取れたり、ディプロマが貰えたりということもありませんので、留学というよりはあくまで遊学と言うべきものですね。

ホイスコーレを100%満喫するのに忘れてはならないのは語学力。この場合英語だけではなくデンマーク語も必須です。というのも、英語だけで授業を受けられるホイスコーレは一応ありますが、数が少ないため日本人がたくさんいるようです。ほとんどのホイスコーレの授業はデンマーク語で行われますので、デンマーク語がさっぱりわからないとついていくのに大変です。
英語さえわかればどうにかなるだろう…と思って英語メインではないホイスコーレに入る人も多いようですが、実際入ってみると授業はデンマーク語、生徒もデンマーク人だらけで実際には英語に訳してもらえず、寂しい思いをするといったケースもよく聞きます。
なので理想を言えばワーホリでデンマークに来てまず語学学校へ通い、基礎的なデンマーク語を身につけてから自分の目で学校へ見学へ行って決めるのが一番賢いかもしれません。

詳しい情報はフォルケホイスコーレ公式サイトへどうぞ。
http://www.hojskolerne.dk/

2013年12月06日(金) written by 重千代 from (デンマーク)
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