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夏場はスリに注意!

夏場はスリに注意!

『夏場はスリに注意!』 …と書くと『デンマークって安全な国じゃないの!?』と驚かれるかもしれません。確かに南欧のイタリアやスペインなどに比べると軽犯罪の率は低いですが、夏場観光客で賑わう時期はスリや盗難が多発するのは事実。日本のそれより高いと思って良いでしょう。
北欧は平和で安全というイメージがありますが、ここデンマークでも当然犯罪はありますし、泥棒やひったくりもあります。
ワーホリでこちらへ来たての頃や旅行で訪れる際はもちろん、滞在後数ヶ月経ったころが慣れてきて気も緩みがち。しかもターゲットは外国人や観光客に留まらず、ローカルのデンマーク人でも財布がすられたという話は意外に聞く話なのです。

コペンハーゲン市内でも特に人が多くて、気をつけなければならないのが、やはり駅周辺。特にコペンハーゲン中央駅(Koebenhavn H)やノアポート駅(Noerreport)の電車、メトロ両方はスリの多発地帯です。
実際に聞いた話では、エスカレーターに乗っている時後ろに立っている人に財布をすられたり、混んだ車内でリュックサックやショルダーバッグから財布をすられた、ということ。
スリはグループで行動しているそうで、財布をすった後に別の仲間にそれを手渡し、財布を渡された仲間はすかさず電車に乗り込んで逃走するというのが手口らしく、万が一誰かがスリを捕まえたところで財布は手元にもう残っていないので、証拠なしで釈放、というわけ。それを路線で順番に繰り返している、とのことです。
駅に実際電車に乗らずにキョロキョロ、挙動不審な若者を見かけることは多いのですが、そういったグループが集団スリである場合が多いのだとか…。
実際にその手口を見た人曰く、彼らは見た目は本当に普通の一般的なデンマーク人だったらしいです。こちらでよく見られる、パーカーをかぶってダボダボのパンツを履きタトゥーだらけという、日本で言えば不良とカテゴライズされるような若者がいるんですが、スリ集団はそういう風貌ではなかったとのことです。

なので周りに人が立っている状況の時は、当たり前のことですが鞄はしっかり自分でキープし、フリーの状態にならないようにすることが大事です。
万が一すられた時のために、現金とカードをふたつに分けて所持するのもいい方法。多くの人は財布に現金とカードを一緒に入れているので、財布自体がなくなった場合かなりの損害になることもしばしばですから…とはいっても、別々に持つのは実際面倒なんですけどね…。

そしてこちらは日本以上にカード社会で、ダンコートと呼ばれるデビットカードがコンビニや駅、デパートやスーパーなどどこでも使えるのですが、これがまたスリに狙われやすいのです。
私のデンマーク人知人は、混んだスーパーで列に並んでいて、自分の番が来た時にダンコートで支払いを済ませ、その後何物かにダンコート入りの財布をすられ、たった30分後にATM経由で数十万単位で現金が引き出されていたというのです。一体30分の間にどうやってPINコードを調べたのか、彼女は記憶をたぐり寄せて懸命に状況を思い出したのですが、その中で唯一思い当たったのがスーパーでの支払い時、ダンコートのPINコードを入力した際、手で隠さずにキーを押していたことでした。
コード入力の機械には一応目隠しのために若干深く設計されているのですが、それでも十分ではありません。少し注意深く見ていれば、コードが何であるかは楽にわかります。
ATMならまだしも、たかがスーパーでの支払いと、PINコード入力時に然程気にもせずにコードを打ったため、どこかでそれをしっかりチェックしていたスリがその後財布を盗み、ちゃっかりと大量の現金を引き出していたという訳。
普段からコード入力を安直に行っていた自分にはとてもショックな話でした。たかがスーパーといえども、PINコードを入力する際には細心の注意を払う必要があるということを痛感したエピソードです。
これはダンコートに限らず、日本で作ったクレジットカードでも同じことが言え、デンマークでの支払い時にクレジットカードを使うとサインよりもPINコード入力を求められることが多いのです。ですからカードの保管とともにPINコードの扱いにも十分は注意が必要です。

ワーホリ中盗難などのトラブルはできるだけ避けたいもの。滞在期間が長くなればなる程気も緩みがちですが、あくまでもここは外国、日本での感覚とは違います。
せっかくのワーホリ経験が台無しにならないように、日頃から身の回りのものに十分気をつけておきましょうね。
2010年06月11日(金) written by 重千代 from (デンマーク)
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