ワーホリネット | ワーキングホリデーとは
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YMSのNew serviceビザ申請において、職種、£0(無給)申告に注意、入国拒否される場合も

YMSのNew serviceビザ申請において、職種、£0(無給)申告に注意、入国拒否される場合も

 Youth Mobility Scheme(略語:YMS、俗名:イギリスワーキングホリデー)申請において、注意すべき点は、YMSはワーキングホリデービザの申請では無いということです。

以前使用されていた旧式のオンライン英国ビザ申請システム(Visa4UK)の申請の場合は、「就労についての項目が無く」、ワーキングホリデーのような感覚で申請していても就労ビザである事を知らずに申請できていましたが、New service(Apply for a work visa)になった今後は、YMSはワーキングホリデーではなく、「正規の就労ビザ」であり、英国では正規雇用で働くことを念頭にビザの申請をしなくてはいけなくなります。

(※補足: 2020年2月より下記の「Sponsor」項目が申請の質問事項から削除されました。よって、職種や年収を申請書に記載する必要がなくなっています。しかしながら、YMSは就労ビザには変わりないので、「YMSでは英国で働くことが第一目的」であることを肝に銘じておくことが大事です。)
 

 現在(2019年3月)のオンライン申請システムNew serviceにおいて、申請書にはSponsor(スポンサー)という項目があり、英国での職種、年収を記載しなくてはいけませんが、仕事が決まっていないからないといって、£0(無給)と記入した場合は入国審査で「入国拒否」されることがあります。それは、「YMSは納税義務があるが、英国での就労の準備をしていない、働く意思が無い」と見なされるからで、万が一、New serviceのビザ申請書に£0(無給)と記入してしまった方は、「最初から申請」をやり直し、予定する所得額を見積もって記入する必要があります。
(※最初からビザ申請をやり直す場合は、申請料金支払い期限に注意してください。)

【関連記事】 実際にYMSでの入国を拒否された事例
イギリスYMSビザは、ワーキングホリデービザではなく就労ビザという認識で


 YMS ビザはTier5 Temporary Workのカテゴリに属する2年以下の就労ビザですが、英国のTier5ビザには、YMS 以外に、Charity(ボランティア)や‎Seasonal(季節労働ビザ)などの英国政府公認のSponsorとの契約が必要なビザがあります。£0(無給)を明記してよいのは、Charity(ボランティア)ビザのみになります。

YMSはSponsor契約が不要な就労ビザなので、職種は自由に選択が可能になりますが、Sponsor項目には英国での就労予定を明記することになるので、ビザ申請の時点で仕事の予定と所得額について考えておく必要があります。
入国してもいないのに事前に分からないと諦めないで、英国政府のハローワークなどを利用し、入国前に希望する職種を申請時点で予定しておく必要があります。



「正規ビザがあっても入国拒否」される

 実際は、ビザ申請で、職種を適当に書いても年収額を£1000にしようと£0にしようと、ビザは発給されます。ビザの取得だけを目的にするなら、「ビザ申請は自己申告」なので適当な記入であっても、マニュアルに従って重大な犯罪歴がなければ十分ビザ審査に通ります。


しかしながら、たとえ「正規ビザがあっても入国拒否」されることがあります。それは、ビザ審査と発給する機関「UK Visas and Immigration (UKVI)」と入国審査を行う機関「Border force」が全く異なっていて、それぞれ独自の基準で審査を行っているからです。
入国時に過去の入国の記録を照合し、問題の有無を調べるののはもちろんですが、「ビザ申請の内容や入国目的がビザの趣旨と異なって」いたり、ビザ申請に虚偽があった場合は入国が拒否されます。

英国の入国審査は非常に厳しい」ので、入国時はもちろんビザ申請時にはYMSの趣旨を十分に理解しておく必要があります。


日本のエージェントや仲介業者もこの点は理解し、YMSはワーキングホリデービザの申請では無く、ビザ申請の際に、就労を考えておくことを指導すべきと考えられます。



YMSは申請前に、希望する職を探して、ある程度の年収を把握しておく

 申請時点で就職先の会社名や住所等は決まっていなくてもよいので、どのような職に就き、どれくらい報酬がでるのか程度は把握しておきます。
なお、働く気もない職種をビザ申請で「適当に記載すると、入国審査で説明できずに困る」ことになるので、働く可能性のある職業か希望する職業を記入しないといけません。

そして、出発までの数ヶ月は、メールや書類送付の「就職活動」に専念し、内定をもらうか、面接等のアポイントメントくらいは決めておく必要があります。

英国での仕事を探す際に役立つのは、「Job centre Plus」(公共職業安定機関ジョブセンター・プラス)で、これは英国外からもインターネットで英国政府で登録された現地の仕事が詳細に検索できます。日本で言うハロー・ワークです。


【英国政府Job centre Plus登録の求人サイト】

Find a job
https://findajob.dwp.gov.uk/

アカウント登録を行い、Sign in すると、英国全土にある会社を探すことが可能になり、フルタイム(正規)から非正規など、職種、年収、地域、都市など細かく設定できます。
会社ごとに詳細なプロフィールが表示され、Applyすることでコンタクトできます。


【英国 民間系求人サイト】

Gumtree
https://www.gumtree.com/jobs/


派遣会社Reed
https://www.reed.co.uk/



【民間系求人サイト 日本語】

MixB
https://uk.mixb.net/job/articles

英国ニュースダイジェストWEB版
http://www.news-digest.co.uk/news/classified/jobs.html

これら日本語のサイトは、英語が不得意でも、手っ取り早く簡単に仕事が探せます。しかし、その反面、レストラン等の「アルバイト」程度が大半なので、正規雇用が見つかるとは限りません。またブラック企業もあるので注意が必要です。



そして、「出発までに」は、雇用主と何度かメール等でやり取りしたうえで面接等のアポイントメント程度は行います。入国審査では、その雇用主とのやり取りの記録(メールや郵便物)若しくは内定書などの「就労に関する書類を入国審査官に提示できるように準備」が必要です。

YMSビザは、英国で必ず就職することを念頭におくこと


 ビザ申請時点で「現地で就職が決まってもないのに年収を書けるわけがない」ではなく、「YMSは必ず就職を決めなければならないので、希望職を申請書に記入し調べて年収を書く」としなければなりません。

渡航前に、英国での仕事について未だ分からないと言う考えは、YMSビザの趣旨を理解せず、ワーキングホリデーと同じと「勝手な解釈」をしていることに問題があります。語学学校に通い、英語を身につけてから現地で適当なアルバイトを探すと言う考えは捨て、就職のために入国前に英語を身につけておく考えが必要です。




・ワーホリネットの「Apply for Tier5」日本語解説
https://workingholiday-net.com/UnitedKingdom/visa/evisa/Tier5.html

・ワーホリネットの「英国ビザ申請センター予約方法」日本語解説
https://workingholiday-net.com/UnitedKingdom/visa/evisa/VFS_Appointment.html

・Youth Mobility Scheme 申請方法解説
https://workingholiday-net.com/UnitedKingdom/visa/evisa/Lottery.html



2019年03月29日(金) written by ワーホリネット from (イギリス)


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