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日本人建築士によるダンボール大聖堂完成!

日本人建築士によるダンボール大聖堂完成!
一つ一つのステンドグラスに
書かれた画
 クライストチャーチに最初に地震が来て3年を迎えようとしていますが、その後の数々の余震により崩れてしまったクライストチャーチ大聖堂の建て直しの間にできた臨時の大聖堂があります。今回は、その臨時の大聖堂についてお伝えします。
以前も書きましたが、この大聖堂、日本人の坂茂さん(バンシゲル)が設計したもので、資材はできるだけ輸入を避け地元のものを採用、この先数十年は持つだろうと言う建物です。しかも、素材はダンボール。ダンボールと聞くと、雨が降ったりすると大丈夫だろうか、火事があったらすぐに燃えてしまうのではないかと言う疑問が浮かびますが、この大聖堂、ウォーター&ファイアープルーフ(防水防火)になっていてその点は心配ないといわれています。
日本人建築士によるダンボール大聖堂完成!
骨組みはすべて
ダンボールでできています
しかも、坂さんはこの設計にかけた費用はすべてボランティアです。この坂さんは国際的にも有名な建築家の方で、普通に設計をお願いするともちろん高値であることは間違いありません。阪神大震災やタヒチ地震の時もボランティアで設計をされたそうで、ボランティア意識がとても強い方でこちらでもとても好意的に受け入れられています。
さて、建築から1年以上が経ちやっと出来上がったダンボール大聖堂。とても素敵な感じです。外から見えるステンドグラスにはよく見ると一つ一つに絵が描かれています。内装も、できる限りダンボールにこだわっていて、ステージの上に掲げられた十字架やテーブルもダンボール。
日本人建築士によるダンボール大聖堂完成!
十字架などできる限り
ダンボール製です
ただ、すべてがダンボールでできているわけではなく、入り口ドアはガラス張りですが、もちろんこれで風もきちんとシャットダウンしてくれますし、力強くしっかりとした作りでできているので雨にも大丈夫そうですね。骨組みはすべてダンボール、天井は光がふんだんに入ってくるように透明のプラスティックのような素材が使われています。
ちなみに、以前の大聖堂の再建は2015年になるようで、それまではこのダンボール大聖堂がメインで使われます。本来の大聖堂の恐らく半分くらいの大きさくらいですが、興味深い建物です。ぜひクライストチャーチを訪れた際には行ってみてくださいね。
日本人建築士によるダンボール大聖堂完成!
ダンボールはこんな感じの素材です


2013年09月03日(火) written by lovey from (ニュージーランド)
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