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ダンボール製クライストチャーチカセドラルが建設中!

ダンボール製クライストチャーチカセドラルが建設中!
崩れてしまったカセドラル
 2011年のカンタベリー大地震から1年8ヶ月たった今、一つの動きが進んでいます。
クライストチャーチのシンボルと言えば、クライストチャーチ大聖堂。
その堂々とした出で立ちの大聖堂も、大地震によって悲しくも教会の一部が著しく壊れてしまいました。

その大聖堂も、CERA(Canterbury Earthquake Recovery Authority)からは、解体の命令が出てしまいました。
その命令に従い、司教であるVictoria Mathews(女性)がでは解体しましょ!と軽く返事をしたものだから住民からの大反対を受け、今では元市長も出てきて解体反対運動が実施されていま す。ちなみに、現在は裁判に持ち込んでいるところです。ただやみくもに、反対ではなく、金銭的にエコノミカルな修復ができると言う裏づけを取ってのやり取 りです。

さらに、このクライストチャーチの住民は、このカセドラルは心のよりどころでもあり、かなり感情的に反対している人も少なくありません。


さて、クライストチャーチ大聖堂は、英国国教会(Anglican)の宗派で、大聖堂自体は彼らの持ち物であって、Anglicanが解体といえば、解体で きる権利はあると思いますが、私が思うのはその言い方や振る舞いが・・司教っぽくなく、なんとなく自分たちの利権の為に動いてる感が消せません。

このまま残しておくと危険だと言うのがうわべだけのような話で、本当は早く解体して中の歴史的遺品や骨董品などなどを取り出したいというのは本音なのでしょう。今のまま残していては、安全になるまで中には入れませんからね。



さて、前置きが長くなりましたが、このカセドラルのごたごたが続いている間、仮の教会を作ろうと言うことでボランティアで協力してくださったのが、日本人の建築家Shigeru Banさん。
ここ数日クライストチャーチにも訪れています。

彼の得意とする分野は、紙を作った建築物。
ちなみに、1995年には地震の後神戸にダンボール素材の教会が作られました。
10年たった後、台湾に移築され、今でもコミュニティーホールとして使われているそうです。

そのダンボールカセドラル(Cardboard Cathedral)が12月に向けて建築中です。


前置きで、大聖堂のゴタゴタを少し紹介しましたが、このCardboard Cathedralに関しては、前向きな意見が聞かれます。なぜかと言うと、この日本人のShigeru Banさんが設計にかかわったお金に関してはすべてボランティアなのです。(もちろん材料費などは、Anglicanから出ています)

このでShigeru Banさんのインタビューのリンクを見てください。
http://www.stuff.co.nz/the-press/news/7834330/Cardboard-cathedral-architect-visits-project

彼の英語、日本語英語で日本人には聞き取りやすいですね!
これでも伝わるものなんですね!!

このインタビューで好感を持ったのは、彼がしきりに言っていた、インポートに頼らず、ローカルマテリアル(現地調達の素材)を使うこと。それに対しては、初期に設計したものと違っても適応しましょうということ。
高感度アップですね!

さらに、このプロジェクトにはたくさんのボランティアの皆さんが協力して働いてくださっています。
それもかわいいおじいちゃん、おばあちゃんもたくさんいます。
出来上がりがとても楽しみです。

12月に目標を設定されていますが、NZ時間でずれにずれて結局来年に・・なんてことにならないことを祈るばかりです。
2012年10月30日(火) written by lovey from (ニュージーランド)
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