カナダでの住居はさまざまな形態がありますので、目的や状況に応じて自分にピッタリの方法を選択することができます。 留学生の場合、一番多いのがホームステイでしょう。ホストファミリーと一緒に生活することにより、学校では学べない文化や生の日常英会話などに触れることもでき、貴重な経験が出来ると思います。
ホームステイを希望されるのなら、通っている語学学校、日本や現地にある留学情報センターなどが仲介してくれますし、逆に自分から事前に条件を出して探してもらうこともできます。また、現地の日本語新聞などで探すこともできます。仲介して貰う場合は仲介手数料がかかります(場所によって違いますが、だいたい$150〜$250ほど)
アパートメントや一軒家を借りてひとり暮らしをしたり、あるいは他の人とシェアしたりするのも1つ。一般家庭の地下の部屋をアパート的に借りるベースメント・スイートのレンタル(シャワー、入り口などすべて別 となっている)なども可能です。学生向けの寮が整っているのは大きな大学のみで、それも大学生用の寮なので、短期の語学留学などではこういった寮の利用はとても難しいでしょう。
アパート、シェア物件、ベースメント・スイートなどを探すには、現地新聞の情報ページや、スーパーマーケットなどにある掲示板に沢山記載されています。また日本食店の掲示板や、日本語新聞などににもたくさん情報が掲載されています。 気に入った物件が見つかったら直接大家さんやシェア希望者に連絡して、契約をすすめます。契約条件などは、貸す相手によりさまざまです。
一般に契約時には1カ月の保証金と1〜2カ月分の前家賃が必要です。保証金は基本的に退去時に戻ってきますが、家の損傷などがあった場合は、修繕費が保証金から差し引かれます。ですから物件を借りるときにかならず、これから住む部屋の壁のどこに傷があるか、器具、カーテンなど既に部屋にある家具などの状態を細かくチェックし、マネージャーと一緒に確認し同意を求めておく必要があります。日付を入れることの出来るカメラなどで、部屋の状態を写真などにおさめておくとより確実だと思います。
きちんと状況を明らかにしておかないと、数ヶ月ないし1年後にどのような状態だったかなどは、お互いの記憶もおぼつかないし、家主さんの方に有利なようになってしまい自分の身に覚えのないような修繕費を請求されてしまうかもしれませんからご注意下さい。 それから物件を契約する時にかわす契約書には出来るだけ目を通し、納得してからサインをするようにお勧めします。そんなはずではなかった、と後で後悔しないために何事も慎重に勧めることが大切です。
留学生やワーキングホリデーなどの短期滞在者の間で盛んに行われているのがテイクオーバーと言われるシステム。使っている家財道具一切とアパートの契約もひっくるめて引き継いでいくというシステムです。何も苦労せずにその日から住める状態になったアパートを借りるわけですから便利極まりないのですが、このテイクオーバーはアパートの大家さんを通さず、今契約している住人が勝手に引き継ぎを行ったりする場合もあり、あとで大家さんにばれて強制退去になったり、また引き継ぎ料といって結構な金額を払ったにもかかわらず、いざ使おうと思ったら使えない家財道具がいっぱいだった、なんていう事も実際に起こってますので、慎重に決められた方が得策です。
ホームステイは、大体都市部で1カ月$700程度というのが目安なようです。地方では多少安くなることもあります。 アパートメント・レンタル(一人暮らし)される場合、1ベッドルームなら都市部で1ヶ月$700前後、地方では$400くらいから。 アパートメントまたは一軒家をシェアする場合、都市部一人1カ月$300〜500、地方では$200〜300。