A.カナダのワーキングホリデー・プログラムでは、申請の前に、カナダの就職先から内定をもらってはいけないことになっています。
入国後の就職先は、Working in Canada/カナダ国内における就労のサイト(英語)で調べることができます。
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永住権について 5<個人移民−2>

※この記事は2007年8月現在のものです。現在は制度が変更になっていますので参考程度にご覧ください。
前回に引き続き、選抜労働者で永住権を申請する場合の説明です。このクラスの審査はカナダでの経済自立力に重きを置きますから、本人に専門技術・経験が必要です。カナダでは知識の習得の有無と実務経験が雇用決定の上での大きな判断要素です。言い換えれば専門学校、短大、大学、大学院での専門分野の知識の習得は重要な要素です。同時に実務の経験があるかも問われます。新卒採用は一般的では有りません。 但し非常に専門職が強い場合、また需要が高い職種の場合(コンピューター、エンジニア系)は学校で卒業前に会社説明、青田狩りが行われる場合も有りますがこれらは例外です。 話を戻しますが、永住権審査の場合も、学校での専門教育、同分野での実務経験が審査の対象です。日本人にとってはポピュラーな英文学、国文学、経済、等は一般的には専門職に必要な学問知識としては結びつき難く不利です。文科系でも商学部は比較的考慮される職種が多いといえます。こと永住権申請に関しては理工系が大変有利です。しかし逆に医学、法律などの分野ではいくら教育、キャリアがあってもカナダでは認められないのが現状です。医者、弁護士、会計士、看護婦などでは永住権の申請は出来ません。 前回省略してしまった、点数査定対象項目を今回は説明します。ここでは連邦政府用の内容の説明です。(ケベック州用は異なります。) 1)年齢(Age) 21歳から44歳までが満点の10点を与えられます。これ以上、以下の場合は1歳につき2点減点されます。ですから年齢点が低くなる45〜50歳以上の方の場合は点数的に不足する場合が多く、別の方法、特にボーナス点が可能なクラス(ビジネスクラス)を薦めるわけです。 2)学歴(Edcation) 最高は大学院の16点です(Master digree/Doctor degree/ PHdも同様です)。その次は大学(Bachelor degree)で15点です。短大、専門学校など(入学条件が高校卒業となっている場合に限り)13点です。高校卒業は10点です。専門学校で高校卒業資格を要求しない場合はやはり10点です。中学卒業は(大学入学資格が無い)5点、それ以下はゼロです。 3)ETF(Edcation Training Factor) 職種に応じて必要な学歴、教育、訓練程度を表したもの。最高は18点(17点)で、大学院卒が要求される場合に与えられます。15点は大学卒又は専門学校、カレッジが必要な場合です。7とついているものは高校卒と一定の経験が一般的に必要です。 General Occupations List(指定職種表)にETF点数も載っています。現在のものは1997年5月に改訂された分がまだ有効です。 4)職種(Occupational Demand) 指定職業表に選抜労働者で申請できる職種の一覧が載っています。需要が高い就職が容易な職種ほど高い点数が与えられるのが原則です。しかしあまり時代を反映しているとも言い難いのも事実です。最高は10点ですが多くの職種は1点しかついていません。 5)経験(Experience) 当該申請職種での自分の経験の長さに応じて点数が与えられます。この点数はETFと相関関係がありETFが17〜18の職種に限り4年まで考慮され(最高の8点)が与えられます。ETFが15点の場合経験は最高3年までです(6点)。以上は1年につき2点が与えられる事になります。ETFが5〜7点の場合は最高2年までで1年が2点、2年以上は4点です。ETFが1〜2の場合は経験がいくらあっても最高2点どまりです。 6)語学力(Knowledge of English and French language) 最高は15点です。英語かフランス語のどちらかを第一公用語として選び最高は9点です。第二公用語の最高は6点です。それぞれ話す、読む、書くで第一公用語はfluentで3点づつ(合計9点)wellで2点づつ(合計6点)です。第二公用語はそれぞれ2点と1点づつで、合計は6点、3点です。以上の点数合計が6点以上の場合はその合計点をそのまま語学力点として使用します。合計が2点から5点の場合は語学力点は2点と採点します。 7)就職先(Arranged Employment) 申請者の専門職が指定職種に含まれない場合、或いは含まれていても合計点数が不足な場合にこの項目が必要になります。単にカナダ雇用主から仕事のofferが有っただけでは点数として考慮されません。雇用主はカナダ雇用雇用センターから外国人雇用許可を取得しなければなりません。Arranged Employmentが有る場合10点が加点されます。同時に職種点にも10点が自動的に加算あされます。 8)DF(Demographic Factor) この項目は全ての申請者に与えられる点数で現在は8点が与えられる事なっています。 9)親戚(Kinship Bonus) Family class以外の血縁者即ち、叔父、叔母、兄弟、姉妹、息子、娘、甥、姪、孫がカナダ永住者或いは市民の場合、スポンサーになる意思の有無に係わらず、5点のbonusが与えられます。 以上の合計で原則として60点以上が必要となっています。しかし、面接を受けたいという希望を出せば面接の機会は通常は与えられます。 10)適性(Suitability) 面接で判定されます。面接が無い場合はこの項目はゼロです。最高は10点です。自己査定の時は6点を入れてください。面接の目的は経済自立力の有無にあります。専門職の確認、語学力、その他、環境適応力などを総合的に、但し主観的(事実としては)に判定されます。言葉が不自由だとここで良い点をとる事はまず難しいでしょう。 個人で永住権の申請の際には、まず自己採点する事を要求されますが、以上の内容を参考にして行ってください。自己採点はあくまでも参考です。特に語学力などはFluentとしても面接でWith Difficultyとなる場合も十分有ります。 移民審査官は点数査定の結果にとらわれず自分の判断に従う事が許されています。ですから自己採点が70点に至らなくても申請は諦める必要は不要です。逆に70点以上でも受からない場合だって出る可能性はあります。 |
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