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緊急 「W32/Badtrans.A」ウイルス対策 01/28/2002更新

先頭に 'Re:' が付く、以前に送ったメールの返信の件名、
'Re:' のみ空の件名、
空の件名、
のメールを受け取ったことはありませんか?

これは最近蔓延している「W32/Badtrans.A」というワーム(コンピュータウイルス)で、主にWindowsに感染します。「W32/Badtrans.B」と同種ですが、内容が異なります。(異なるところにマーク)
ワーホリネットでは最近ウイルス感染されたお客様からの「感染メール」を大量に受け取った為、救急対策としてコンピューターウイルスを駆除、予防するページを作成しました。

どういうウイルスなの?

感染すると
  • このワームが起動すると、"Install error"(インストール エラー)というタイトルのメッセージ ボックスが現れ、"File data corrupt: probably due to a bad data transmission or bad disk access."(ファイル データの破損:データ転送またはディスク アクセスに失敗したと思われます)と表示されます。
  • 気づかずに、友達にウイルスを添付してメールを大量送信します(友達も感染してしまいます)。
  • 受信トレイの未読メールを探し、その返信として自身(ウイルス)を添付してメールを送信します。メールを送ったことには気づきません。
  • 任意に訪れたホームページ中のメールアドレスを宛先にして自身(ウイルス)を添付したメールを送信します。
  • 自身をシステムディレクトリに INETD.EXE (ウイルス本体1)の名前でコピーすると同時に、コンピュータの再起動時にワームが再実行されるように起動時にINETD.EXEが実行されるように、WIN.INIファイルにエントリが挿入されます。
    注:Windows NT/2000では、エントリはWIN.INIではなくレジストリに書き込まれます。
  • 自身をシステムディレクトリに KERN32.EXE (ウイルス本体2)の名前でコピーすると同時に、コンピュータの再起動時にワームが再実行されるように以下のようにレジストリ値を追加します。

  • HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce\kernel32=kern32.exe

  • ウイルスはキーボード操作を記録するトロイの木馬 HKSDLL.DLL (ウイルス本体3)をインストールします。キーロガー(キーボード操作を記録する)プログラムによりキーボード操作の記録、及び感染システムのIPアドレス情報がこのウイルス作者にメール送信されます。
    作者がこの情報を入手すると、インターネットを介して感染システムに接続し、各種パスワード(インターネット、銀行など)や住所、氏名、電話番号などの個人情報を詐取する恐れがあります。

注意1:WIN.INI ファイルはウィルスではありません。Windowsの重要なシステムファイルの一つです。このファイルを削除するとWindowsが動作しなくなります。
注意2:KERNEL32.DLL 及び SKDLL.DLL ファイルはウィルスではありません。このファイルを削除するとWindowsが正常に動作しなくなります。
注意3:SULFNBK.EXE ファイルはウィルスではありません。デマ情報です。このファイルはWindowsに存在しません。


対象となるコンピュータは?

このウイルスは、Windows上で動作するウイルスです。以下のバージョンのマイクロソフト社の InternetExplorer と Outlook/OutlookExpress を使用しているWindows パーソナルコンピュータ:

  • Internet Explorer 5.01
  • Internet Explorer 5.5
  • Internet Explorer 5.01 SP1
  • Internet Explorer 5.5 SP1

SPとはService Packの略でソフトの最新更新のことです。



Macintosh MacOSは?

このウイルスは、Windows上で動作するウイルスです。Apple社の Macintosh MacOS パーソナルコンピュータには感染しません。
しかし、ウイルスメールをそのまま Windows にユーザー転送した場合、転送先のWindows ユーザーが感染被害に遭います。ウイルスと思われるメールは削除してください。
また、MacOS 上で Soft Windows (仮想 Windows OSソフト)を起動している場合は MacOS でも感染します。



InternetExplorerのバージョンはどうやったらわかるの?

InternetExplorerを起動し、メニューバーから [ヘルプ] - [バージョン情報] で
バージョンの先頭数字が5.5のときはInternet Explorer 5.5、5.01のときはInternet Explorer 5.01です。
また、更新バージョンが0のときは更新されていない初期のバージョン、SP1のときはService Pack 1に更新されているバージョンです。


InternetExplorer、Outlook/OutlookExpressを使用してませんが・・。

InternetExplorer、Outlook/OutlookExpressを使用していなくても、
ウイルスメールの添付ファイルを実行(ダブルクリック)すると、感染被害に遭います。
感染した場合、InternetExplorer、Outlook/OutlookExpress がインストールされている状態では(Windowsマシンには標準でインストールされています。)Outlook/OutlookExpress を使用するしないにかかわらず、ウイルスを他人に撒き散らします。


どんな形式のメールなの?

◆ メールの送信者 :

パターン1: 先頭に '_' (アンダースコア) が付いたアドレス

   例えば、"Name" <_address@ipa.go.jp> のようになります。

パターン2: 以下のアドレスのいずれかの場合もあります。

" Anna" <aizzo@home.com>
"JUDY" <JUJUB271@AOL.COM>
"Rita Tulliani" <powerpuff@videotron.ca>
"Tina" <tina0828@yahoo.com>
"Kelly Andersen" <Gravity49@aol.com>
" Andy" <andy@hweb-media.com>
"Linda" <lgonzal@hotmail.com>
"Mon S" <spiderroll@hotmail.com>
"Joanna" <joanna@mail.utexas.edu>
"JESSICA BENAVIDES" <jessica@aol.com>
" Administrator" <administrator@border.net>
" Admin" <admin@gte.net>
"Support" <support@cyberramp.net>
"Monika Prado" <monika@telia.com>
"Mary L. Adams" <mary@c-com.net>
" Anna" <lindaizzo@home.com>
"JUDY" <JUJUB@AOL.COM>
"Tina" <tina08@yahoo.com>

なお、パターン1のアドレスが使われた場合は、アドレス先頭に"_" (アンダーライン)が追加されているので、そのアドレスに返信することはできません。

◆ メールの件名 :

パターン1: "Re:" のみ
パターン2: 先頭に 'Re:' が付く、以前に送ったメールの返信の件名
パターン3: 空の件名

◆ メールの本文 :

空の本文 又は、Take a look to the attachment.

◆ 添付ファイル名 :

Card.pif
docs.scr
fun.pif
hamster.ZIP.scr
Humor.TXT.pif
images.pif
New_Napster_Site.DOC.scr
news_doc.scr
Me_nude.AVI.pif
Pics.ZIP.scr
README.TXT.pif
s3msong.MP3.pif
searchURL.scr
SETUP.pif
Sorry_about_yesterday.DOC.pif
YOU_are_FAT!.TXT.pif

◆ 例) :





どうしたら感染するの?

なんだろう?とメールを開いた時点で感染します。
ウイルスメールの添付ファイルを実行(ダブルクリック)すると、感染被害に遭います。
また、OutlookExpress ではプレビューしただけで感染してしまう可能性があります。OutlookExpress ではプレビュー機能をオンにしていると、ウイルスメールを削除しようとしてメールを選択しただけで感染します。
下記のような警告メッセージがでたら[キャンセル]しましょう。




感染しているか調べるには?

システムディレクトリに KERN32.EXEHKSDLL.DLLというウイルスファイルが作成されています。
ファイル検索するには、Windows[スタート]ボタン→[検索]→[ファイルやフォルダ]を選択し、[ファイルまたはフォルダの名前]項目にKERNEL32.EXEと記入し[検索開始]ボタンを押してください。KDLL.DLLも同様。
検索結果でファイルが見つかった場合は感染していることになります。

注意1:KERNEL32.DLL 及び SKDLL.DLL ファイルはウィルスではありません。このファイルを削除するとWindowsが正常に動作しなくなります。
注意2:SULFNBK.EXE ファイルはウィルスではありません。デマ情報です。このファイルはWindowsに存在しません。

感染しないようにするための緊急措置は?

今後感染しないようにOutlook/OutlookExpressの設定を変えます。あくまでも緊急措置で完全ではありません。
OutlookExpressを起動し、ローカルフォルダを選択して、メニューバーから [表示] - [レイアウト] で「ウインドウのレイアウトのプロパティ」ダイアログボックスを表示し、「プレビューウィンドウを表示する」のチェックを外してプレビューウィンドウが表示されないようにしてから、メールを削除してください。



駆除方法は?

コンピュータに関する高度な知識が必要です。
特にレジストリの修正等は少しでも間違えると、コンピュータが正常に起動しなくなる場合もあるので注意が必要です。
感染してしまった場合の修復方法は、下記のようなレジストリの修正が必要となります。
無償の修復ツールがワクチンベンダーから配布されているので、そちらを使う方法もあります。

コンピュータに関する高度な知識がある方:
  1. Windowsをsafeモードで起動して、ウイルスが追加した以下のレジストリ値を削除します。
    HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce\Kernel32=kern32.exe
  2. 次に、ワクチンソフトでフルスキャンし、検出したファイルを削除します。ファイルが削除できない場合は、検出したファイルの名前を変更し、レジストリ設定 の削除を確認後リブートしてから、名前を変更したファイルを削除します。
  3. 今後、再感染しないように以下の予防策をとります。
コンピュータ、パソコン初心者、レジストリ機構を知らない方:
  1. 以下のURLに、修復ツールがあります。ダウンロードして使います。
    注)ツールを使う場合には、各ベンダーが記述している「使用上の注意等」をよく読み、 自己の責任において使用してください。
    山田洋行(F-Secure)
    トレンドマイクロ社
    シマンテック社
  2. 次に、ワクチンソフトでフルスキャンし、検出したファイルを削除します。(ファイルが削除できない場合は、検出したファイルの名前を変更し、レジストリ設定 の削除を確認後リブートしてから、名前を変更したファイルを削除します。)
  3. 今後、再感染しないように以下の予防策をとります。



予防策は?

ブラウザ(InternetExplorer)にパッチを適用する。(又はバージョンアップする):

パッチの適用方法については、マイクロソフト社のサイトでご確認ください。
マイクロソフト社 「ホームユーザー向けセキュリティ対策 早わかりガイド

あるいは最新の InternetExplorer 6.0をインストールする。
(注: 必ず、Outlook Expressを含む標準構成以上でセットアップしましょう。)









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