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各国で異なる高速道路事情 欧州シェンゲン圏の課題と弊害


【写真:この標識には3,5t以上の
乗り物はヴィ二エットが
必要と書いてあります.】

ヨーロッパで車を運転された経験がある方は,国を跨ぐ度に各国の高速道路の支払い方法が異なることに戸惑いを覚えた方がいらっしゃるのではないでしょうか.
今夏のバカンス中にヨーロッパの数カ国を車で回った私たちは,事前に入念に下調べをしなければなりませんでした.

ドイツの高速道路(アウトバーン)は無料です.そして驚いたことに,区間によっては,なんと速度制限がありません.個人の良識に任せているというところでしょうか.

オーストリアの高速道路および高速道路(S道路)はすべて有料です.1日,10日間,2ヶ月,1年間のオプションから通行料金を選ぶことができるヴィ二エット.ステッカーを事前に購入しなければなりません.自動車のナンバーを入力してネットで購入後,即時有効になります.さらに,特別有料道路では,12ユーロ前後の追加料金を道中支払います.


ちなみにこのことを事前に知らなかった私は,去年なんと350ユーロもの罰金を払わなければなりませんでした.標識はドイツ語で表示されているため,しかもこの方式に無知でしたので,実に痛い思い出です.
よくよく見てみると,道中やけにカメラが至る所に設置されています.これは事前にヴィ二エット.ステッカーを購入しっているかのナンバープレートチェックするためのものでしょう


お隣のスイスは,高速道路パスが年間約40スイスフランで,こちらも事前にネットで購入,即時有効になります.ちなみにスイスでは,スピード違反の罰金は収入によって異なルとのことです.先日,裕福なスイス在住のフランス人がスピード違反で何と90,000スイスフランの罰金を課せられたとのニュースがフランスで流れました.
フランスやイタリアにおいては,日本のように逐次支払う箇所が設けられていますが,一部の地方によっては,上記の方法が導入されている箇所や,今後導入される予定の箇所もあります.


ヨーロッパで車を運転する予定がある方は,事前にその国の高速事情や,通るルートを事前に確認すると良いでしょう.特に言葉に不慣れな方は要注意です.
また,大手のレンター会社は,その国の高速道路のヴィ二エットを車に備えているケースがありますので,確認すると良いでしょう.私のスイスで借りた車は,スイスの高速道路ヴィ二エットは備えてありましたので,購入する必要がありませんでした.もちろん,スイス国境をまたぐ場合は,その国のシステムに則ってヴィ二エットを購入,または高速道路料金所にて支払いする必要があります.
楽しいバカンスを過ごした後に高額の罰金請求が来た,とならないように,海外の高速道路や有料道路を利用される際は,十分にご注意ください.



2025/10/21(火) Paris Eyez
No.7119 (フランス)

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