![]() 【写真:アイルランドの次の祝日は8月4日!】 |
アイルランドに住み始めて,日本と異なることは数多あると思いますが,そのうちの一つに<バンク.ホリデー(bank holidays)>が挙げられるのではないでしょうか.私自身,まだ来たばかりの頃「銀行だけが休みの日?それとも普段忙しい人が銀行へ行ける休日?」と文字通りに解釈し,首をかしげていました.
アイルランドで<バンク.ホリデー>といえば祝日とほぼ同義.特に元旦やクリスマス,セント.パトリックデーなど特別な名前がない祝日は,カレンダー上ではすべてバンク.ホリデー表記になっています.
日本であれば,どの祝日も<○○の日>といった名前がついているため,バンク.ホリデーという日が1年に何度もあるのが不思議に思えてしまいますが,名前の由来はやはり銀行に関係があるのだそう.
何でもアイルランドがまだイギリスの統治下にあった1871年に施行されたバンク.ホリデー法(The Bank Holidays Act)の中で,4日間の休日――復活祭翌日の月曜日,聖霊降臨祭翌日の月曜日,8月第一月曜日,聖スティーブンの日(12月26日)を新たに導入したのが始まりだとか.
銀行に関する法律の中で定められた休日ですが,銀行のみならず,その他の産業も倣って休みとなっていき,さらにその後徐々に公式的な祝日が追加されていきました.一番新しい祝日は2023年から加わった<聖ブリジットの日(St Brigid's Day)>.そんなわけで現在アイルランドの祝日数は10日となります.
ちなみにイースター前の金曜日(グッドフライデー)は公式的には祝日ではありませんが,学校はその時期イースター休みになりますし,店や企業もそれぞれの裁量で休業するかどうか決めているようです.
2025年のアイルランドの祝日は以下の通りです.
(1日 元旦)
(3日 聖ブリジットの日)→ 2月第一月曜.2月1日が金曜日の場合,この日が祝日
(17日 聖パトリックデー)
(21日 復活祭翌日の月曜日)→ 移動祝日
(5日 メーデー.バンク.ホリデー)
(2日 バンク.ホリデー)→ 6月の第一月曜日
(4日 バンク.ホリデー)→ 8月の第一月曜日
(27日 バンク.ホリデー)→ 10月の最終月曜日
(25日 クリスマス)
(26日 聖スティーブンの日)