ベルリンアートウィーク 幻想的な現代アートのギャラリーめぐり<br> | ワーキングホリデー通信
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ベルリンアートウィーク 幻想的な現代アートのギャラリーめぐり


【写真:画像の展覧会は,今回特に
多くの人が訪れていた会場でした.】

今回は今年5月2日から4日まで開催された春のアートウィークについてです.

毎年開催されるアートウィークの時期になると,私が住んでいるマンションの前にある2つのギャラリー,そして我が家の前の通りに点在する約10件ほどのギャラリーがにわかににぎわい始めます.その様子を見て,「あ,今年もアートウィークが始まったかも!」と気づくのです.


住んでいると「いつでも行けるから」と思ってしまいがちで,普段はひっそりとしていて,ギャラリーのドアは閉まっており,入るにはベルを鳴らして扉を開けてもらわないといけない,ちょっと敷居の高い空間.
でもアートウィークの期間中だけは,どのギャラリーも扉を開け放ち,通りすがりの私たちを静かに歓迎してくれている雰囲気です.

この時期になると,いつもは静かな通りにも,いつもよりもちょっとおしゃれな服を着た人たちや,観光客やドイツ国内からのアート好きたちが集まり,ストリート沿いカフェのテラスもいつもよりにぎやか.どこか非日常な雰囲気が漂い,それでいてこの街の一部として自然に溶け込んでいる感じでした.


「せっかくだから,ちょっと覗いてみようかな」と思い立ち,いつもの散歩コースを少しだけアレンジして,ギャラリーめぐりをしてみました.
いつもなら通り過ぎてしまうあの白い建物の奥に,実は幻想的な現代アートが広がっていたり,見慣れた赤レンガの建物の中に,思いがけず心をつかまれるフォトアートが飾られていたり.特に,ふらっと入った小さなギャラリーで,アーティスト本人が在廊していて,作品についてインタビューされている最中で,今回それを聞いたことはとても印象的でした.作品の背景や制作時の思いを直接聞くと,同じ絵でも全く違って見えてくるから不思議です.


そして,このベルリン.アートウィークは,実は年に2回,春と秋に開催されていて,この期間中は多くのギャラリーが一斉にオープンします.
街のあちこちでアートが解放され,まさに「誰でもアートに触れられる数日間」.海外からも多くのアートファンやバイヤーが訪れ,街がアートでにぎわう様子は,ベルリンならではの風景かもしれません.

ちなみに,次回のベルリン.アートウィークは 今年の9月10日から14日まで 開催予定とのこと.涼しくなった秋の空気の中,またこの街をアートが包み込むのが楽しみです.



2025/06/10(火) まっちょ
No.7088 (ドイツ)

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