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ﾊﾟﾘから車で2時間半,英仏海峡に面したﾉﾙﾏﾝﾃﾞｨｰのｴﾄﾙﾀ(Etretat)に初めて足を運びました.

ﾓﾈ,ﾄﾞﾗｸﾛﾜ,ﾏﾃｨｽいう錚々たる印象派画家たちはこの壮大な断崖の景色に魅了されました.着くや否や左右両側にそびえる断崖の景色に圧倒されます.

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断崖の下からは,まるで自然が作り出した壮大で美しい彫刻を見るような眺め,そして断崖の上からは透き通った海の青さと美しい白亜の断崖に息をのみます.

海に向かって左側,町の南側に位置するのがﾓｰﾊﾟｯｻﾝが｢象の鼻｣と呼んだｱｳﾞｧﾙの断崖,町の北側に位置するのが石灰質の岩の白さからﾌﾞﾗﾝ.ﾄﾚ(Blanc-Trait :白い輪郭)と呼ばれていたｱﾓﾝの断崖です.

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ｱｳﾞｧﾙの断崖近くにはｴｷﾞｭｲﾕ(針)島があり,｢ｱﾙｾｰﾇ.ﾙﾊﾟﾝ｣の小説にも登場することで有名です.ﾙﾊﾟﾝの作家,ﾓｰﾘｽ.ﾙﾌﾞﾗﾝが20年以上住んでいた屋敷も残っていて,彼はこの19世紀の美しいｳﾞｨﾗで怪盗紳士.ｱﾙｾｰﾇ.ﾙﾊﾟﾝを主人公とする小説のほとんどを執筆したそうです.

ﾙﾊﾟﾝ.ｼﾘｰｽﾞの名作『奇巌城』の舞台になったのがこのｴﾄﾙﾀです.

【写真:ｴｷﾞｭｲﾕ(針)島】

ﾙﾌﾞﾗﾝの他にも多くの画家やｱｰﾃｨｽﾄに愛された歴史があります.街を歩いているとﾍﾞﾙｴﾎﾟｯｸ調の美しく華やかな建物が並んでいることからも19世紀には多くの著名人が滞在したことが伺えます.

散歩を終えてから頂いた海の幸が何とも新鮮で美味しかったこと.ﾃﾞｻﾞｰﾄにはﾉﾙﾏﾝﾃﾞｨｰ特産のﾀﾙﾄﾀﾀﾝに塩ｷｬﾗﾒﾙｱｲｽを頂いて大満足の1日でした.
一生に一度は見てほしい景色のひとつです.