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自分の飲み物に薬物を入れられた?「ドリンク.スパイク」に注意! アイリッシュパブ


【写真:楽しい集いの場でもご注意!】

アイルランドにいると,気の置けない友達などと地元のパブで盛り上がる,なんてことは良くありますが,そんな楽しいはずのナイトライフで事件に巻き込まれる可能性はゼロではありません(アイルランドに限った話ではないですが).

今年に入ってすぐの1月に実際起きたのが,アイルランド南部の町コークにあるパブでの「ドリンク.スパイク(drink spike)」.「ドリンク.スパイク」とはこっそり誰かのドリンクに薬物を混入させる犯罪行為のことです.

報道によれば,地元に住む20代男性が,友人二人とコーク市内のパブで会って一緒に飲んでいた時,誰かに薬物をグラスに入れられ,直後に本人の行動が支離滅裂となり,方向感覚も失ったため,親が慌てて迎えに行ったのだそう.



心配した親は,そのまま息子を病院へ連れて行ったところ,同じ症状で来院していた同世代の若者たちが数人いたそうで,そこでどうやら「ドリンク.スパイク」されたようだ,という結論になったようです.

こういった犯罪行為で,性犯罪や窃盗の被害に遭うことが多い上,強いアルコールや薬物混入で命に関わる危険性もあります.

私自身,自分のドリンクに誰かが何か入れるかもしれない,などと疑ったことが今までなかったのですが,「飲みかけのドリンクを置いたまま中座したら危ないよ」と夫に一度注意されて以来,中座する際は一緒にいる家族.友人たちに自分のドリンクを見ていてくれるよう頼んだり,そうでなければドリンクを飲み終えてからお手洗いなどに行くようにしています.



ただ上記の報道にあった20代の男性の場合,自分の手にドリンクを持って部屋を移動している時に薬物を入れられた可能性が高いのだそう.恐らく混んだ薄暗いパブの中を歩いている時に,何らかの理由でよそ見をしていて,その隙をついた一瞬に薬物混入されたのだと思います.

そうなるとドリンクを持って歩いている時は,グラスにコースターなどで"蓋"をして移動した方が良いのかもしれません.

そして今回の事件の現場はパブでしたが,アルコールの有無関わらず,ドリンクが提供される場(パブ,ナイトクラブ,誰かの家でのパーティなど)ではどこでも起こりうる犯罪なのが怖いです.

では自分の飲み物に「ドリンク.スパイク」をされているかどうか,どうすれば分かるのでしょうか.


例えば自分のドリンクの味に違和感(苦い,塩辛いなど)がある,とかドリンクの色がいつもと違う,もしくは曇ったような透明感がない色になっている,また泡が溢れんばかりになっている…という状態であれば怪しいと言われています.

こういった犯罪には老若男女,国籍関わらず巻き込まれうるので,神経質になり過ぎる必要はないですが,十分身の安全を確保しながらアイルランド暮らしを楽んでくださいね.



2025/01/28(火) Uisce
No.7038 (アイルランド)

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