クリスマスの時期を含めた年末年始に,アイルランド国内や他のヨーロッパの国々を旅したという方は結構いらっしゃると思いますが,旅先での国で宿泊施設に滞在した際「宿泊税」なるものを支払った経験をした方は多いのではないでしょうか.
「観光税(Tourist tax)」とも呼ばれますが,アイルランドではまだ導入がされていない税金です.「観光税/宿泊税」を導入しているヨーロッパの国々は多いですし,日本でも近年は東京都や京都市などこの税を採用している県.自治体が増えています.
北海道も2026年4月から宿泊税を導入する,という方針を表明していましたね.
日本の場合,一般的に「宿泊税」による収入を交通インフラやオーバーツーリズム対策などに充てるとしているようです.
ヨーロッパの場合,採用している国とそうでない国があったり,採用している国でも地域.自治体によって宿泊税率がまちまちというケースがほとんど.
宿泊施設のタイプによっても金額が変動したりするので,観光客にしたらもう言われたままの税額を払うしかない,といった感じ(苦笑).
金額は日本円にして1人数百円程度ですが,私の今までの経験では,ホテルのチェックアウト時に支払うことが多いように思います.
ホテルの予約サイトなどで予約をした際,たいていこの「宿泊税」に関する記載もされていて,英語のTourist tax(ツーリストタックス/観光税)は,フランスなど仏語圏の国々では"Taxe de séjour(タクスドゥセジュール)",オーストリアやドイツといった独語圏では"Kurtaxe(クーァタクセ)"といった呼び方をよく見聞きします.
そんな宿泊税事情ですが,アイルランドでも将来的に導入するかどうか議論がされはじめています.
導入するとすれば,ダブリンシティからになりそうな雰囲気ですが,今のところ政府内で賛否があるようですし,実際に採用されるとしても,まだまだ数年先の話になりそうな気がします.