7月末に開会したパリオリンピックは,開始早々,パリをはじめとする舞台で熱戦が繰り広げられています.残念ながら当日雨が降ったものの,今までにはないセーヌ河を舞台にした開会式の演出は,アーティストの国フランスならではのオリジナリティに溢れた演出と才能で世界中から集まった人々を魅了しました.
最後に愛の讃歌をエッフェル塔から見事に歌い上げたセリーヌ.ディオンのパフォーマンスはなんとも圧巻でした.
前回の東京オリンピックでは無観客の開会式で物足りない感があったため,観客を交えた開会式に選手たちが喜んでいる様子が印象的でした.
私もラグビーの試合を観戦しに行きましたが,会場でしか味わえない臨場感や躍動感に溢れていました.世界から集まったトップアスリートの試合を間近で見る機会に恵まれてなんとも光栄です.
さて,地元メディアはもちろんフランス選手の活躍を中心に熱戦の模様を紹介しますが,たまに日本勢の活躍ぶりをこちらのメディアでも見ることができます.連日オリンピック速報から目が離せないほど日本勢の活躍ぶりには目を見張るものがあります.
特に,団体,個人で優勝を果たした男子体操選手や,安定の強さを保つ柔道家たちのパフォーマンスは日本人としてとても誇りに思います.
今日フランスの柔道人口は日本の約4倍に上ると言われ,「礼儀作法が身に付く」と,子供たちの習い事としても人気があります.「はじめ」,「待て」,「一本」,「技あり」などの日本語は柔道用語として国際審判でも使われているのに加え,最近ではフランスでも「柔道家」という言葉がメディアでも使われるようになりました.
また,フランスで生まれたフェンシング男子エペ個人で地元の選手を破って金メダルを取った加納選手や,スケートボードの堀米選手など,若い精鋭たちが生まれているのは本当に嬉しい限りです.これからの活躍が楽しみです.