![]() 【写真:大理石をふんだんに使った 豪華絢爛な空間.】  | 
 今回は暑い日にオススメのスパ施設をご紹介します.ミラノから車だと約1時間,公共交通機関を使うと約2時間ほどかかりますが,それでも行く価値あり!です.
  ブレンボ川上流に位置し,16世紀からは温泉地として有名な町サン.ペッレグリーノは,今では炭酸を含んだミネラルウォーターの産地としても国際的に知られています.日本でもこの炭酸水が売られていますね.
この町に,パッと目を引くリバティ様式の美しい建物があります.1917年までカジノや社交場として,治癒の場として賑わっていたそうですが,残念ながら貴族たちがいなくなると維持できず衰退…そして2014年にQC Termeが介入して最新スパ施設として復活しました.
![]() 【写真:リバティ様式の美しい建物の 中は現代的なスパ施設! 】  | 
 コンセプトとしては,過去と現在の調和だそうで,広い館内(なんと6000平方メートル!)には,20世紀初頭のフレスコ画,柱廊,天井がそのまま残されており,そこに現代的なデザインとテクノロジーを融合し,快適なスパ施設になっているのです.
  入口の重厚な扉を開けると,カッラーラの大理石をふんだんに使った豪華な階段と空間があり,もうそれだけでうっとりする美しさ.
まるで別世界に入り込んだような気分になります.ランプや調度品も全てリバティ様式で統一されれていました.
![]() 【写真:20世紀初頭まで温泉水飲用のための 蛇口が今も残されている.】  | 
 また,ここは渓谷の中心にあるから,気温も都市部ミラノより2〜3℃涼しいのも嬉しいですね.
20世紀初めには温泉に浸かるというよりも温泉水を飲用するのがメインで,そのための蛇口が並んでいる場所がそのまま残されていたのも印象的でした.
  内湯,外湯,ジャグジー,サウナと,大小あわせて30以上はあったでしょうか,色々あるから1日中ゆっくり過ごすことができます.自分の水着を持って行くだけで,タオルやバスローブ,サンダルはスパ側が用意してくれるので,とても便利.
また,月曜から金曜日までは「ウェルネス.ランチ」,週末はビュッフェ.スタイルのブランチが用意されていて,美しい装飾の大広間でいただくことができます.午後6時からは,プールサイドやテラスでのアペリティーヴォも楽しめます(アペリティーヴォ代は入館料に込みでした).
![]() 【写真:ジャグジー付きのプールと チェアが並ぶ屋外スペース. 】  | 
 もちろんサン.ペッレグリーノのミネラルウォーターを使用した化粧品でエステをはじめ,吸入などの温泉療法,ファンゴを使った療法からハイドロ.マッサージや浴槽での理学療法など幅広いトリートメントが提供されているのも魅力のひとつでしょう.
これは予約必須なので,スパへの入館予約と同時に取るのがいいと思います.
  ただ,15歳未満は入館禁止なので注意してください.
そのため,大人のためのスパ施設という感じで,本当にゆっくりできます.非日常の素敵な一日を過ごすには最適な場所だと思います.