
11月中旬に毎年恒例のクリスマスイルミネーションの点灯式が行われ,寒いパリの夜に温かい光が灯りました.パリのクリスマス.イルミネーションは,この年末年始の祝祭の季節を幻想的に彩ってくれます.
シャンゼリゼ通りでおよそ2キロにわたってライトアップされる約400本の街路樹は,毎年1000個のイルミネーションで彩られます.
一昨年までは赤のイルミネーションでしたが,おめでたい時に欠かせない飲み物,シャンパンの泡を連想させるゴールドは「省エネでも華やかな印象が残る」と,近隣住民や旅行客からも好評だったとのことで,今年もゴールドの色が華やかな気分にしてくれます.

期間は11月19日から24年の1月7日までで,午後5時から深夜0時まで毎日点灯されます.従来は午前2時まででしたが,節電対策のため,去年と同様,午前0時に消灯になります.
ただ,クリスマスイブと大晦日だけは特別で,例年同様,朝まで明かりが灯るとのことです.

昨年はウクライナ問題によるエネルギー危機を受けて,午後11時45分消灯,1月2日までと例年より点灯期間は短かったのですが,今年はそのいずれも延びています.
イルミネーションを担うパリ市とシャンゼリゼ委員会は省エネ問題に力を入れており,2021年から2023年の間では電力使用量が43%も減少したということです.
シャンゼリゼ通りのイルミネーションをご覧頂いたら分かるのですが,LED電球がずっとつけっぱなしになっているのでなく,チカチカと点いたり消えたりしているのです.これでかなりの電力を節約できるとのこと.
チカチカすることで,よりシャンパーニュの泡のように華やかな印象にもなり一石二鳥ですね.

個人的にはシャンゼリゼ通りからも歩いて行けるモンテーニュ通りのイルミネーションもシックで好きです.エッフェル塔もここからちょうど見えて,何だかとてもトクした気分になります.
今年も残りわずかとなりましたが,健やかに充実した年末をお過ごしくださいませ.