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今年導入予定の『エティアス(ETIAS)』,その後どうなった?


【写真:シェンゲン国のドイツとスイスの国境.
パスポートコントロールなしで,
歩いて越境できました.】

今年の2月と3月に,2023年11月から導入予定の『エティアス(ETIAS)』に関する記事を書きました.来月いよいよエティアス導入予定だった11月となりますが,その後導入に関する具体的な情報はどうなっているのでしょうか.

一言で言ってしまうと,来月からエティアスは始まりません.

2023年10月初旬現在,欧州連合(EU)の公式ウェブサイトを見てみると,"2024年に導入予定"といったことが短く書かれてあるだけで,それ以上の詳細情報はありません.

ただ,その他さまざまな海外メディアの報道によれば,"エティアスは2025年の5月から,もしくはもっと後に始まる予定"といった内容や,"エティアス導入のタイムラインは今年10月の会議で話し合われる"といった内容の記事(ウワサ?)が出ています.


他にも,今回のエティアス導入の遅れの理由として,シェンゲン国間で利用する相互接続システムの準備が完了できていない,といった記事も見かけました.

同様のシステムは既に米国(ESTA)やオーストラリア(ETA)でも導入されていますが,ヨーロッパの場合,素人目でみても参加国が多いため,それを一つにきちんと統制してエラーなく導入するのは大変なのだろうな,と想像しています.



もし中途半端な状態で,強引に導入に踏み切られても,後からバグやらエラーやらで入国ができなかった,なんてトラブル続出になったら,欧州内の空港がカオスになってしまいますしね(苦笑).

シェンゲン国に在住し,その国の在住許可を持っている邦人はエティアスの心配をする必要はありませんが,アイルランドはシェンゲン国ではありません.そのためアイルランドの滞在許可を持っていても,帰省などでアイルランドと日本間を旅する際にシェンゲン国経由(ドイツ,フランス,オランダなど)だと,エティアスが必要になります.


そういうわけですので,少なくともエティアス導入が始まりそうな来年か再来年までは,この件に関して不安に思わなくても良いようです.

また動きがあれば,ここでできるだけ早くお知らせできるようにしますね.



2023/10/10(火) Uisce
No.6932 (アイルランド)

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