![]() 【写真:パリ.シャルル.ド.ゴール空港にて】 |
2023年もいつの間にか半分を過ぎ,夏休みの季節となりました.
日本でもやっと今年の5月から新型コロナが5類扱いとなり,世界を旅しやすくなったので,今後ワーキングホリデーや留学,観光でアイルランドや欧州の国々を訪れる予定の方も多いのではないでしょうか.
ただ,ここ数年間海外へ出入国する機会がなかなかなかったこともあり,久しぶりな開放感から気が緩んでスリなどの窃盗被害に遭ってしまってはたまりません.アイルランドは人気の観光先&留学先の一つですが,その分スリ被害などに遭ってしまう人も少なくありません.
もちろんアイルランドに限らず,日本でも海外のどの国でも悪い人はいるので,公共の場で例えば財布の中身などを見せたり,貴重品を気軽にその辺にぽんと置いておく,なんてことをする人はあまりいないとは思いますが,日本だと考えられないようなシチュエーションでスリに遭ってしまうこともよくある話.
私の体験談をいくつかご紹介すると――
(1) 学生時代からの友人二人と一緒に,3人であるヨーロッパの国の首都でバスに乗っていました.ところが気づかない間に,友人2人がそれぞれパスポートと携帯電話を盗まれてしまったのです.
パスポートを盗まれた友人は,ダブリンで英語留学をしており,数日内に再び滞在国からアイルランドへ飛行機で戻ることになっていたため,さあ大変.慌てて地元の警察と日本大使館へ飛び込み,再発行してもらう羽目に.
もう一人の携帯電話をすられた友人は,たまたま私がこの友人に電話してつながらなかったので,そこで携帯電話がなくなっていることに気づきました.盗んだ犯人は友人のSIMカードをすぐ抜き取ってしまったのでしょう.
(2) 昔,一人で他の欧州の国を旅していた際,スリにお金,クレジットカード,そしてアイルランドのGNIB/IRPカード(滞在許可証)を,人混みの中で盗られてしまいました.幸いパスポートは滞在していたホテルに預けていたので無事.
きっとホテル受付のスタッフの方は,うっかりぼんやりして私がこういった被害に遭うかもしれない,と予想していたのかも…….
あと2回ほどスリ被害"未遂"に遭ったこともあります.
2回とも上記の2か国とは別の,欧州のある都市での話ですが,観光客が非常に多い通りで信号待ちをしていると,持っていたバッグのファスナーが全開していたのです.
きっちりバッグは閉めていたことを覚えていたので,信号待ちの間に誰か背後から窃盗を目論んだ輩がいたよう.
幸か不幸かその時私のバッグの中は様々なガラクタでいっぱい(苦笑),財布は底にありました.そのためスリは私の財布を見つけられず,あきらめたと思われます.
その数日後,同じ国の同じ町で電車に乗ろうとしていたら,持っているバッグが重いのです.
ぱっと自分のバッグを見たら,ファスナーが少し開いており,そこには浅黒くて太い中年女性の腕が突っ込まれていて,びっくり!
私に見られたその女性は,さっと腕を引っ込め逃げていきましたが,何も盗まれなかったとはいえゾッとしたと同時に,怒りがこみあげて仕方ありませんでした.
他にも,ある知人が友達とカフェのテラスでおしゃべりに興じていた時,椅子にかけていたバッグが盗られていた,なんて話も聞きます.
そんなわけですので「ちょっと神経質すぎるかも」と思うぐらい,ご自分の貴重品管理には気を付けて,夏のバカンスを楽しまれますよう!