
フランスで海というと,ニースやマルセイユに代表される南フランスの地中海の海岸を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか.南仏も素晴らしいですが,実は大西洋に面したボルドーの南西にも美しい海が広がっているのをご存知でしょうか.
1週間ほど休みを取ってアルカション湾とキャップフェレに行ってきました.パリからTGVで約3時間,ボルドーに到着.それからTER(急行列車)に乗り換えておよそ1時間程度でアルカションに着きます.
着いた日の翌日はお天気に恵まれたのでバスに30分ほど乗ってピラ砂丘に向かいました.

ヨーロッパ最大の砂丘でおよそ100mの高さがあります.片側に海,片側には森,という稀な絶景を眺めることのできるスポット.海から森にかけて砂丘が盛り上がっているのでパラグライダーのスポットとしても知られます.
この砂丘近くの森で去年の夏に大規模な山火事が発生しました.今でも焼け跡が見られます.小高い丘を頑張って登ったら絶景が待っていました.何と素晴らしい景色でしょう.海側に降り海岸を散歩すると海で泳いている人も.まだ水温は低かったので足だけ水に浸けて早くも夏気分に.

翌日はアルカションから20分ほど船に乗ってキャップフェレの岬へ.大西洋とアルカション湾の両方を臨む静かなキャップフェレの岬は高級リゾートとして有名です.フランスの有名な俳優やミュージシャン,建築家たちが所有する豪華な別荘などが並んでいます.
松の木が立ち並ぶ雄大な自然の中や興味深い建築物を眺めながら自転車でサイクリングしたのは最高の思い出になりました.

そしてアルカション湾はカキの産地としても有名.至る所に牡蠣を頂けるところがあり,新鮮な牡蠣を満喫し何とも幸せな気分に.
アルカションに戻って街を散策すると,素敵な建築物が立ち並んでいる「冬の町」と名付けられたエリアに魅了されます.
そのエリアで1863年に建てられた25mの素敵な塔に巡り合いました.実はエッフェル塔でその名を知られるギュスターブ.エッフェルが若かりし頃にエンジニアとして建築に携わった塔なのです.
様々な嬉しい発見があったアルカション滞在になりました.