
前回,「今年導入予定の『エティアス(ETIAS)』,アイルランドでのワーホリはどうなる?(前編)」にご紹介した,今年11月1日から導入予定のエティアス(ETIAS)のお話の続きです.
観光や短期留学,出張など90日以内の滞在で,日本から欧州シェンゲン協定域へ入る時に必要となるのですが,具体的にどの国へ入国する時に必要となるのでしょうか.
その対象となる国々は以下の通りとなります(2023年2月現在).
| 『エティアス(ETIAS)』対象となる国々 | |||
|---|---|---|---|
| アイスランド | イタリア | エストニア | オーストリア |
| オランダ | ギリシャ | クロアチア | スイス |
| スウェーデン | スペイン | スロバキア | スロベニア |
| チェコ | デンマーク | ドイツ | ノルウェー |
| ハンガリー | フランス | フィンランド | ベルギー |
| ボルトガル | ポーランド | マルタ | ラトビア |
| リトアニア | リヒテンシュタイン | ルクセンブルグ | |
(注)今後数年後にシェンゲン国に加わりそうな国もあります(キプロス,ブルガリア,ルーマニアなど).
のリストを見て分かるように,リストにアイルランドが入っていません.そのため「じゃあ今年11月以降にアイルランドへ行く時,エティアス申請必要ないよね?」と思われるかもしれませんが,アイルランドへ行く途中の乗り換え空港がある国がシェンゲン協定域だと(フランスやオランダ,ドイツ,スイスなど),やはりエティアスが必要となるのです.
ヒースロー空港経由など英国で乗り継ぎであれば,エティアス申請の必要はなくなりますが,実は英国でも数年以内にエティアスに似た「ETA」というシステムを導入する予定でいるそうなので,注意が必要です.
とにかく,アイルランドでのワーキングホリデー中に他の欧州の国々を旅行する人は多いと思いますので,やはりエティアスは申請しておいた方が良いように思います.
ちなみにエティアス申請はオンラインで行います.
入力事項や審査にかかる時間,手数料,そして有効期限は以下の通りです(2023年2月現在).
上記の情報は今後変更される可能性もあります.今後また変更など新しい情報が入り次第,ここでお知らせできるようにしたいと思います.