![]() 【写真:柑橘類といっても 1600種類もあるのだとか!】 |
イタリア環境基金の所有であるヴィラ.ネッキ.カンピリオで開催された見逃せないイベント『AgruMi/柑橘類』展.
色とりどりのオレンジやレモンなどその味や香りは冬を乗り越えるための活力を人体に与える効果があります.特に寒い季節には,私たちの食生活に欠かせないフルーツとして有名ですね.風邪の予防にビタミンCを含むオレンジやミカンを食べる人も冬場は多いのではないでしょうか?
このAgruMi展示会場は,ミラノで初の個人所有であったプール(1930年)を含む庭園と別棟の屋根付きテニスコートの間に設置され,イタリア各地さまざまな地域からの出展者が参加します.
![]() 【写真:AgruMi柑橘類の展示会場 ヴィラ.ネッキ.】 |
今や地中海沿岸の国の特産物代表である柑橘類フルーツですが,最初の食用の柑橘類というのはヒマラヤ山脈の麓で育ったと考えられているようです.おそらく4000年前には中国で栽培され,インドでも盛んに栽培されていました.
オレンジとレモンを地中海諸国にもたらしたのはアレキサンダー大王なんだそうです.その時代から地中海沿岸で栽培が始まったのだとか.
レモンは11世紀にイタリアの市場に登場.その後15世紀にオレンジがポルトガル人によってヨーロッパに紹介されました.ライムとグレープフルーツも続いてヨーロッパ人たちの重要な果物になり,1805年に最初のタンジェリンが中国からヨーロッパに到着したそうです.
![]() 【写真:レモン入りの蜂蜜とオレンジ. オリーブオイルがオススメ!】 |
現在,約1600種の柑橘類があり,最も小さいキンカンから最も大きなザボンまで,かなりさまざまな種類の果物がありますね.柑橘類には,オレンジ,レモン,グレープフルーツ,ミカンの4つの主要なグループがあり,その生産量が最も多いイタリアの地域はシチリア島を筆頭にすべて南イタリアの地域で,カラブリア州,カンパーニャ州,プーリア州,バジリカータ州,サルデーニャ島と続きます.
南イタリアを旅行したことがある人は,たわわに実るレモンの木やオレンジをどこかの庭園や邸宅,美術館の庭などでご覧になったことがあるのではないでしょうか?またレストランでも食後のリキュール,レモンチェッロを試されたこともあるでしょう.
![]() 【写真:お天気が良かったので プールサイドをブラブラと散歩.】 |
柑橘類には多くの特性.効果があり,バランスの取れた食事の一部として日々積極的に摂取する必要があります.
ビタミンC,およびカルシウム,マグネシウム,リン酸などのミネラル塩が非常に豊富な柑橘類はまた壊血病などのビタミン欠乏症に関連する病気の発症も防ぐと言われています.貧血のおきやすい方などは特にビタミンを多く含むフルーツを食べたほうがいいですね.
展示会ではさまざまなアプローチで柑橘類を紹介していて,見ていても楽しい展示方法になっていました.またお天気が良かったのでレモンやオレンジの香りのする庭園を散歩するだけで元気になれるような気がしました.
またワークショップでは,オレンジやレモンの皮は主に香水に使用されたり,非常に香りのよいエッセンシャル.オイルを抽出したりと色々と教えてくれる出展者も.訪問者は新鮮な柑橘類のみならず,レモンの蜂蜜やオレンジのオリーブオイル(サラダにかけると美味しい!)フレーバー.ビール,香水,自然化粧品などなどを試したり,その場で購入したりできる機会でもあります.