![]() 【写真:2023年2月現在, エティアスはまだ始まっていないので 申請の必要はありません. 】 |
この数年間,新型コロナの影響で旅行もままならなかった日々が続いていましたが,その疫病も"一応"収束.「今年こそワーキングホリデーに行くぞ!」と現在準備に忙しくされている方は多いのではないでしょうか.
同時に,昨年ぐらいからよく見聞きするようになった言葉があります.それは『エティアス』.
エティアス(ETIAS)とは『The European Travel Information and Authorisation System』の略語で,つまりは欧州諸国の,特にシェンゲン協定域内国へ入国する時に必須となる認証システムのことを言います.
もともとエティアス導入は2021年から始まる予定でしたが,新型コロナにより延期となり,2023年2月現在では,今年の11月から導入予定,とのこと.
短期で米国へ渡航する時に「エスタ(ESTA)」という電子渡航認証システムに申請する必要がありますが,エティアスはそれの"欧州版"といった感じ.
現在のところ,日本国籍を持つ人は前もってビザを取得することなく,ヨーロッパへ渡航することができますが,エティアスが導入された後は,渡航前にこのエティアス申請をして承認されないと欧州の国々に入国ができません.
なぜこんなシステムの導入がヨーロッパのシェンゲン協定域で始まるのでしょうか.
それは,昨今のテロなどの犯罪や難民問題,紛争といった不穏な状況から,違法行為,犯罪行為をたくらむ人間をあらかじめ入国拒否できるようにするためです.
エティアスを導入することで,ビザなしで入国できる第三国(日本など)からの渡航者情報を審査し,犯罪を犯しそうな人をブロックする狙いがあります.
そういうわけで,観光や短期留学,出張などで日本からヨーロッパのシェンゲン協定域へ入る時は必要となるエティアス,具体的にどの国へ入国する時に必要となるのでしょうか?
長くなりましたので,後編へ続きます――.
.今年導入予定の『エティアス(ETIAS)』,アイルランドでのワーホリはどうなる?(後編)