![]() 【写真:ミュージアム入ると,すぐ左横に鎧が再現.】 |
今回はベルリンに存在する新しい博物館についてご紹介します.
ヨーロッパでは初のサムライ系の美術品の収集があるサムライミュージアムが今年5月に再オープンしました.
約1000点を超える魅力的な鎧,精巧な刀,仮面 など,古墳時代末期から明治時代初期(6〜19世紀)の作品,主に伝説的な日本の武士の世界を発見することができるミュージアムです.この中でも特に18世紀の駕籠,17世紀の松平家の鎧,千利休の時代の茶器などが見どころとのこと.
![]() 【写真:店内にあるいくさ.戦再現の展示】 |
先日,このミュージアムの美術品の個人的な収集家でもあり,このミュージアムも開館させた大変フレンドリーなお人柄であるペーター.ヤンセン氏と直接お話をする機会がありました.
彼は18歳の時に空手を始めたことにより日本人と親交を深めたのことにより,その後日本の美術品に魅了され続け約40年の歳月を収集に費やしてきたとのことです.
![]() 【写真:神秘的に展示された鎧】 |
館内は単に美術品の展示がされているだけではなく,マルチメディアを駆使した展示がされており,例えば江戸時代の絵画をギガピクセルの画像を拡大して細部を観察することができたり,日本刀の鍛冶の工程をバーチュアル見学することができたり,能や太鼓のユニークなパフォーマンスを体験することができるのです.
そして,なんといっても1階奥に位置する広大な能楽堂と茶室は存在感大です.こちらは伝統的な材料と技術は日本で製作された後,ベルリンで建設されました.その能楽堂では30分ごとに,能楽や太鼓のユニークなパフォーマンスをバーチャルリアリティ体験することもできるとのこと.
ベルリンを訪れる機会がありましたら,日本以外の外国出身の友人と一緒にぜひ一度ここに寄ってみるのにもおすすめです.
日本では至るところにこういった博物館や展示物があるかもしれませんし日本で育った私たちにとっては珍しくない場所なのかもしれないのですが,サムライミュージアムでは日本文化を再現しているので,海外出身者やヨーロッパ出身の方々に一度に日本文化を紹介できる場所として大活躍すること間違いなしだと思います.