![]() 【写真:アイルランドでは 2022年8月3日から,そして 日本は2022年9月1日から 映画館にて上映. 】 |
8月3日から,ブラッド.ピット主演映画『ブレット.トレイン(Bullet Train)』の映画上映が始まったと聞いて,さっそく映画館へ観に行きました.
特にアクション映画に興味がすごくある,というわけでもブラッド.ピットの大ファンというわけでもないのですが,原作が伊坂幸太郎さんの『マリアビートル』(2010年出版)ということで,舞台が日本(の新幹線内).
そのため「おっ,日本の小説が映画化?面白そう!どういう日本の描かれ方がされているのか気になる!」……ということで,急いで観に行ったのでした.
映画は想像していたより面白く,ハリウッド的な派手さもあって,あっという間でした.
時々私が苦手なスプラッタなシーンがあったので,コメディ+アクション+スリラー映画といった感じでしょうか.
ストーリーは,日本の新幹線内で数人の殺し屋たちが,それぞれの任務を全うするべく動き回り,衝突し合う話なのですが,ハリウッド版になるとこの新幹線(ブレット.トレイン)そのものが,なんだかアヤシイ列車に変身(笑).
何十年も新幹線に乗っていない私は「日本の新幹線って今こんな感じなの?」と思ってしまったのですが,多分実際の新幹線とは違います…よね?豪華寝台列車と新幹線を混ぜこぜにしたような,不思議な列車内だった気がします.
それゆえ映画では,『ブレット.トレイン』の和訳が"新幹線"ではなく,"弾丸列車"となっているのですが,確かに弾丸が飛びまくる車内だったし,本来の新幹線とはかなり違う列車だったなァ〜,と納得しました.
キャストは,世界のサナダ.ヒロユキ(真田 広之)氏も大活躍していました!キーとなる木村一家の役は日本人が演じていた(もしくは日本がルーツの俳優)ようですが,その他の登場人物たちはかなり国際的.
ロシア語やスペイン語を話す登場人物もいて,そして思ったより日本語での会話も多くあったので,嬉しく思いました.
「日本の小説なのに,日本人の登場人物が少なすぎる.ホワイトウォッシング(Whitewashing/映画などで,白人以外の役に白人俳優が配役されること)である,人種差別だ,けしからん!」なんて批判もあったそうですが,何にせよストーリーや登場人物が超非現実的なので(笑),私にとってはそんなインターナショナルな登場人物たちは覚えやすく,助かりました.
主役の『レディバグ(Ladybug/テントウムシ)』もそうですが,『蜜柑(Tangerine)』や『檸檬(Lemon)』と何故かカワイイ名で呼ばれている殺し屋たちなど,ちょっととぼけていて憎めないキャラクターも多く出て来るのと,「いやいや,日本そうじゃないでしょ!」と突っ込みたくポイントも多々あり,いろんな意味で楽しめる映画でした.