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イタリアへの入国制限はすべて解除で,観光客が大幅に増加!


【写真:ミラノ大聖堂には久しぶりに
観光客の長蛇の列が! 】

2022年6月1日以降 ,イタリアへの入国(そしてイタリア人の帰国)に際してグリーンパスやその他の証明書(入国前PCR検査の陰性証明など)は不要になりました.
やっと,やっとです!つまりCOVID-19による海外からイタリアへの到着に対する制限措置は全て解除されたということになります.屋外でのマスク義務はすでになくなっていて,特定の閉じられた空間でのマスクの使用が6月15日まで義務付けられていましたが,今はそれもなくなりました.
一応旅行の際にCOVID-19に関連するリスクをカバーする保険に加入することを推奨していますが,義務ではないです.




【写真:3年ぶりの規制.制限なしのサローネ. 】

そんな中,先週ミラノで大規模な世界家具.デザイン見本市,通称サローネが開催されました.2020年は中止,そして2021年は小規模で限定されたサローネでしたが,2年ぶりに制限なしの開催で連日連夜大賑わいでした.
173ヶ国からの参加者があり,オペレーターやバイヤーたちが1週間で約40万人!サローネ会場内も予想を超える26万2千人が訪問しました.コロナ禍前の2019年には38万6千人だったので,それには及びませんでしたが,中国人とロシア人がいなかったのと,日本人もかなり少数で,彼らがいればコロナ禍前と同じぐらいの訪問者だったでしょう.




【写真:空港にもたくさんの人が戻ってきました.】

また観光業にとっても朗報で,去年2021年と比較してすでにイタリアへの観光客は43%もアップしているのだとか.観光支出にもプラスの効果が予想されており,264億ユーロ.これも2021年と比較して11.8%の増加です.

そして約3000万人のイタリア人(全体の51%)が,今後数か月以内にヴァカンスを取ることを選択.特に若い人たち,18歳から35歳の900万人がすでに予約済みで,35%は計画中.まだ未定であるという人はたった18%という数字が出ています.

もちろん行先は海が優勢で,イタリア人の半数以上が海辺でのヴァカンスを希望しています(これはコロナ前と後での変化はないでしょうね).




【写真:ミラノ近隣の街まで予約殺到で
ホテルは満室!】

地域レベルでの観光客増減も,去年と比較してイタリア全土でほぼ増加していて,ヴェネツィアが12.6%,フィレンツェのあるトスカーナ州は27.9%,サローネのあったミラノは10.6%とそれぞれ増加.
またサローネ効果というのか,ミラノのみならず,近郊の湖水地方や街ベルガモでもホテルの予約が殺到して軒並み満室,パンデミック前のレベルにほぼ戻っているらしいです.

しかし,戦争と2年以上に渡るCovid-19は依然として影響を及ぼしていて,イタリア人の13%は去年と比較して家庭の経済状態が悪化しています.
また30万人を超えるウクライナ人とロシア人の観光客が,イタリアに戻ってこないだろうとの推定も.やはりまだパンデミック前に完全に戻ったとは言い切れないところが歯がゆい感じがしますね.



2022/06/21(火) Maliarda
No.6825 (イタリア)

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