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今年2022年のサローネはどうなる? ミラノ


【写真:Illyカフェの展示.
花とのコラボが素敵.】

ミラノのサローネ.デル.モービレといえば,1961年から毎年4月に開催される世界各国の最新の家具.インダストリアルデザイン.インテリアデザイン.テキスタイルデザインなどの展示が行われる国際見本市のこと.家具.デザイン関係の見本市としては世界最大のもので,またデザインの最新トレンドが展示されるイベントとして有名です.

サローネの巨大メイン会場(ロー.フィエラ会場)のみならず,ミラノ市内では中小企業主催や個人的にデザイナーが,大小イベントスペースなどで展示会を開いていて,街全体を巻き込んでの一大デザイン.イベントになっており,それはフォーリ.サローネと呼ばれて,デザイン関係者だけでなく,ミラノ市民も気軽に参加できるものになっています.



【写真:ブレラ植物園でのイルミネーション.】

2020年はパンデミックのためにサローネはキャンセル.そして去年2021年は4月開催予定から延期につぐ延期で異例の9月に規模を縮小して開催しました.

マスクや検温と消毒,ソーシャル.ディスタンスなどの感染対策に加え,それまでは気軽に訪問したり見学できていたフォーリ.サローネが全て「オンライン予約」のみ受け付けというような規制が設定され,なかなか厳しい状況下での開催でしたが,6日間で113ヶ国から約6万人の訪問者があったそうです.パンデミック前には181ヶ国,35万人以上の訪問者ですから,本当に少ないのですが…




【写真:リッタ宮殿内の展示風景.】

さて,2年間に渡る厳しい状況を経て,今年2022年の世界最大サローネはどうなったのか?恒例の4月開催をオミクロン株の感染拡大のため6月に延期しました.6月7日から12日の開催です.

イタリアでは屋外のマスク義務はもうなくなり,屋内も特定の場所以外でのマスク義務はなくなりつつある状況(ただ屋外でも人の多い所でのマスクは推奨されています).サローネ開催時にはどうなっているのか,そこはまだ不明ですが,去年よりはかなり自由が戻るサローネになるように思います.




【写真:サローネ期間は
街中も最新デザインで溢れています.】

そして今年はサローネが始まって60周年の節目でもあり,またポスト.コロナ時代に向けて「革新」と「美」,さらには「サステナビリティ」を通じて,家具やデザイン業界のエコロジーへの取り組みを反映するというのがテーマだそうです.


写真は去年の珍しく人の少ないフォーリ.サローネ.コロナ禍ということで屋外でのイベントが安心感がありました.コロナ禍がまだ完全に収束したわけではないので,今年も感染対策をしながら,去年よりはもっと多くの楽しいイベントがあればいいなと思っています.



2022/05/24(火) Maliarda
No.6819 (イタリア)

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