
フランスでは,日本より一足先に桜がとってもきれいな季節が訪れています.
パリでは至る所で白やピンク色の桜やマグノリアの花々が私たちの目を楽しませてくれ,心を華やかな気分にしてくれます.
先日訪れたパリから一時間ほどにあるパリ郊外のムラン(77県)では,なんとも見事な桜が咲き誇っていました.一昨年,昨年と続いたコロナ禍での暗い世の中のムードがあったからこそ今年の桜が開花するこの時期はいつも以上にウキウキする気分になります.

さて,ムランからバスで20分ほど走り,サン=ジェルマン=アン=レーの森で四時間ほどハイキングをしました.春の訪れを感じる温かい日差しと木々の芽吹きが何とも新鮮で,開始前は大変そうに見えた散歩道も,途中で写真を撮ったり持参した手作りのサンドイッチを食べるなどしていたらあっという間の四時間でした.

複数ある散歩道へは,街の中心地や駅からもアクセスが大変良く,多くのパリジャンたちが訪れているのが印象的です.サン=ジェルマン=アン=レーで有名なお城を横目に歩くコース,自然が満喫出来る散策道に加え,乗馬ルートや,サイクリングルートもあり,それぞれの用途や体調,その日の気分でコースを選べます.
緑溢れる3500ヘクタールの太古より存在する森林は何とも壮大で,パリからたった一時間ほどでこんなに大自然にアクセスできるのか,と嬉しくなります.
散歩道のゴールには見晴らしの良い高台があり,街を一望することが出来ます.

フランス国王の歴史を見守ってきたこのサン=ジェルマン=アン=レー国有林には,ノロジカ,ウサギ,キツネ,リスなどの野生動物もいるそうで,運が良ければ動物たちを目にすることも出来ます.
そして散歩道にはオークやブナの木など非常に豊富な種類の植物が生息しています.都会に息が詰まりそうになったら週末に大自然の空気を吸ってリフレッシュするのも良いですね!