![]() 【写真:バレン高原と言えば ポルナブロンドルメン(Poulnabrone Dolmen) と呼ばれる巨大支石墓が有名.】 |
色々と辛い事が多く起こっているこの数年,季節の変遷を楽しむ余裕がなかなかありません(泣).そして気づけば2022年3月27日から夏時間.
花も咲き始めて日も長くなり,いつの間にか春が訪れているようです.そんな時ふと「しばらく訪れていないなあ」と思わず頭に浮かんだ場所があります.それはバレン高原(The Burren).
アイルランド西部のこのバレン高原は,アイルランドの観光地の一つになっている場所でもあります.いっけん何にもない岩と石だらけの風景が広がっていますが,ただの石.岩ではなく約3億4千年前ほどに形成された石灰岩質でできています.
そのため,最後の氷河期を生き延びてきた貴重な北極高山植物などの草花たちも多くこの平地に生息するのだそう.
![]() 【写真:香水工房.無料の工房ツアーもあります.】 |
特に私が興味を持っているのはバレン高原ももちろんですが,その石灰高原の中にぽつん,と佇む香水工房.工房そのものはとても小さいのですが,ここで手作りの香水やアロマオイル,石鹸,美容クリームなどを作っているので,小さなラボみたいな感じで興味深いです.
さらにその敷地内には,春から初秋ぐらいまでしかオープンしていないミニ.カフェもあります.
メニューは時季によって微妙に変わるようですが,そのカフェにあるものはすべてオーガニックな素材でできています.焼きたてのケーキやスコーン,食べ応えたっぷりの大きなビスケット,それにフワフワのソーダブレッドや季節の野菜たっぷりのスープなどなど,全部食べたい!
![]() 【写真:ティータイム♪ 空気もお茶も何もかも美味!】 |
カフェのすぐ横には広々としたハーブガーデンもあり,カフェで出される様々な種類のハーブティー用の茶葉は,このハーブガーデンから摘み取られて調達されています.
実際ハーブティーのポットをちらっと開けてみれば,その辺の野原に生えてるハーブを適当にちぎって持ってきたっぽく見えてしまうほどのフレッシュさ(笑).
咲き乱れる野の花々や新緑の葉が眩しい木々に囲まれながら,自然の恵みたっぷりのランチをいただくなんて,今までは当たり前だと思っていましたが,新型コロナや戦争を身近に感じる今,こういったささやかなことこそ一番の贅沢なのだな,と改めて思います.
![]() 【写真:工房&ティールーム横にある, ハーブガーデン入り口.】 |
なかなかアイルランドらしい風景広がるバレン高原ですが,便利な交通機関などが少ないため,レンタカーなど車か1日ツアーなどに参加して行くのが一番ストレスが少ない行き方かもしれません.
●バレン高原HP (英語)
https://www.burrennationalpark.ie/
●香水工房&ティールーム(The burrenperfumery)
https://burrenperfumery.com/
営業時間10am to 5pm(4月〜10月まで毎日営業)