![]() 【写真:大聖堂前の広場もクリスマス模様に.】 |
ここ数年ずっと年々早まるクリスマス商戦…という感じになっていましたが,去年はロックダウン中での静かなクリスマスで少々悲しい思いをしたので,今年こそは家族で過ごしたい!という意気込みが感じられるイタリアの今日この頃.
以前よりもクリスマス伝統菓子パネットーネやパンドーロの種類,そしてパッケージなどがバリエーションが豊かになって目にも鮮やかなウィンドウが並び,今年はワクワク感も非常に高まっています.
![]() 【写真:カラフルな缶に入った目にも 鮮やかなパネットーネ.】 |
パネットーネはミラノが発祥の地とされていて,もちろん今ではイタリア各地,そして遠く日本でも有名になった伝統菓子の一つですね.パネットーネはイタリア産の特殊天然酵母であるパネットーネ種だけを用いて発酵されるパンで,作るのに時間はかかりますが,香りや風味が良いのが特徴.
そしてすごく日持ちするので買い置きしておく人も多いですね.パネットーネ種の発酵が終わった生地は型に入れて焼かれ,大きさも小さなものから1sの大きなものまで様々です.今年はカラフルな缶に入ったパネットーネをよく目にします.そして普通は生地にドライフルーツを入れるのですが,それもバリエーションが増えていて,ドライフルーツの代わりにラズベリーの砂糖漬けが入っていたり,ホワイトチョコレートやピスタチオのクリームが入っていたり…日持ちするので一気に食べずに保存しておく人も多いですが,必ず常温で保存してください.冷蔵庫に入れてしまうと,風味が変わり固くなってしまって本来のしっとりした美味しさが損なわれます.ラップでしっかりと包んで保存するのがオススメです.
![]() 【写真:有名店のパネットーネも バリエーション豊かに!】 |
またこの時期,日本のお歳暮のような感じで,お世話になった方や親族.ご近所.友人に綺麗にパッケージされたパネットーネを贈るという習慣があります.私も今年は3つほど美味しいと評判のお店で買ったパネットーネをお世話になった方への贈り物にしました.パネットーネにチョコレートなどをセットして贈る場合もあります.
もう一つの伝統菓子パンドーロはヴェローナ発祥の菓子パン「黄金のパン」を意味します.パンドーロとパネットーネの違いはパンドーロは生地にドライフルーツを入れない事があげられ,形についてもパンドーロは「星形」になっています.パンドーロは卵黄とバターをたっぷりと使用しているのが特徴.食べる時には上から粉砂糖をふりかけて切り分けて頂きます.こちらはフンワリとした食感.イタリア人の友人はこれにマスカルポーネ.チーズをつけて食するツワモノもいます!
![]() 【写真:パンドーロもこの時期は 家に必ず1個常備です.】 |
もちろんカロリーもたっぷりなので要注意ですが,クリスマスと年末年始のこの時期はしばらくダイエットはお預けでひたすら食べて飲み続けます…皆様,Buon Natale e Felice Anno Nuovo.よいお年をお迎えください.