![]() 【写真:カンペールにある サン.コランタン大聖堂】 |
7月中旬,モンパルナス駅はバカンスでブルターニュ地方に出発する人たちで溢れていました.今夏は,新型コロナの影響で入国が制限されている国々が多いことや,情勢がまだ落ち着かないこともあり,フランス国内でバカンスを過ごす人が多いのが印象的です.コートダジュールと並んで例年人気の高いブルターニュ地方には,今年は例年以上に多くの人々が向かった模様です.
電車は満員.長期に渡った制限の多い生活からようやく解放された喜びを,ブルターニュに着く前から感じます.
![]() 【写真:サンタ=マリンの海水浴場】 |
パリから電車で約4時間,フランス語で「最果ての地」を意味するフィニステール県の県庁所在地,カンペールに到着しました.人口6万人程の中規模都市で,街のシンボル,サン.コランタン大聖堂が中心にそびえ立ちます.その周りを歴史ある建築物と青空に映える美しい花々が彩っていました.フランス全体の海岸線の4分の1も占めるフィニステールは海の幸の宝庫で,潮の満ち引きが激しいこの地は,絶好のカキ養殖場としても知られます.
![]() 【写真:地元のクレープは格別!】 |
早速向かったのはブルターニュ名物のクレープ屋.地元で食べるクレーブは,食感が実にたまりません.その上にブルターニュ名物,有塩バターでソテーされた新鮮なホタテが盛られています.地元名物のシードルとともにクレープを頬張ったら,なんとも幸せな気分に.
![]() 【写真:画家ゴーギャンも目にした美しい ポン=タヴァンの風景】 |
翌日は,地元の友人が,カンペールから北へ車で30分ほど走ったところに位置し,ケルト文化が残る石造りの建物の街,ロクロナンや,海岸沿いのイル=テュディなどに連れて行ってくれました.
フランスの美しい村の上位に選ばれる可愛らしい街,ロクロナンも,ずいぶん久しぶりに泳いだ綺麗な海も,最高のリフレッシュになりました.
最後の日には,画家ゴーギャンが過ごしたという,ポン=タヴァンを訪れ,綺麗な川の景色に癒され,後ろ髪引かれる思いでブルターニュを後にしました.また是非訪れたい地方です.