![]() 【写真:パソコンやスマホ操作に慣れていれば, とても便利な『国際郵便マイページサービス』】 |
海外生活をしていると,ありがたいのは実家の親きょうだい.日本に住む両親から,毎年1〜2回ほど,日本からふりかけやカレールーなどの食材や日本のお菓子などを,定期的に送ってもらっています.
ところが先日,母が「そっちに送ろうと,荷物を持って郵便局に行ったら,郵便局の人に"今年から手書きラベルでの国際郵便や荷物は受け付けられません.遅れたり返送になったりするかもしれませんよ"って言われた.」と言うのです.今年からは,パソコンやスマホでラベル入力をして印刷して送らないといけないのだとか.
「そんなややこしいことできへんし,これからはアンタに荷物送られへんと思うわ…」と弱気な発言の母.とりあえず今回送ろうとした私宛の荷物は,受け付けてもらえたそうですが,返送されるリスクがある,と警告を受けたようです.
郵便局によれば,2021年1月から国際郵便の通関情報を,前もって電子情報として送り先の国に送信しなければならなくなったらしく,そのため手書きラベルだと,相手国によっては返送されるかもしれない,とのことでした.特に米国行きの国際郵便は,電子化したものではないと受付不可だそうですが,アイルランドなどヨーロッパはどうなる?
私の両親はパソコンやインターネットにめっぽう暗い人たち.オンラインでラベル入力&印刷をして――なんて,私の両親には相当ハードルが高いミッションになってしまいます(苦笑).
そこで,郵便局にメールで『パソコン.インターネット非利用者は,今後どう国際郵便を送れば良いのか,代替策はあるのか』どうか聞いてみることにしました.
その後得た回答はこんな感じでした(抜粋).
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お問い合わせいただきました,当社からお客さまへ
オンラインシッピングツールの使用を依頼している件につきましては,
テロ対策の観点から,世界的に郵便物へのセキュリティの必要性が高まったため,国家間の国際約束である『万国郵便条約』にて「通関電子データ送信」が義務化されたことによるものです.
パソコン.スマートフォンをお持ちでない場合は,郵便局の郵便窓口でタブレットの貸出しを行っております.こちらをお使いいただきますようお願いいたします.
なお,タブレットには限りがございますため,他のお客さま等がご使用の際には貸出しまでお時間を頂戴する場合がございます,ご了承ください.
また,名宛国によっては,遅延や返送のリスクがあることをご承諾いただければ,手書きラベルでも差出が可能でございます.
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つまりは,送り先の国によっては,遅延.返送リスクはあるものの,今後も手書きラベルで国際郵便.荷物を送ることができる,ということのようです. 将来的には,郵便局でも分かりやすい電子ラベル用端末だとか,簡易な入力を教えてもらったりできるのかな,という希望を抱きつつ,とりあえず親のために印刷ラベルの作り方マニュアルを作って,覚えてもらおうと目論んでいるところです(笑).
さて,今回しぶしぶ(?)郵便局に受け付けてもらった,手書きラベルの国際荷物,その後どうなったかというと……2週間後に無事我が家までたどり着きました,良かった良かった.
(参考)
.国際郵便の通関電子データ(EAD)義務化について(https://www.post.japanpost.jp/int/ead/index.html )
.国際郵便マイページサービス(https://www.post.japanpost.jp/intmypage/whatsmypage.html)