![]() 【写真:春から初夏にかけて, アイルランドの緑の大地を 黄色く染めるゴース(Gorse)の花.】 |
先週末サマータイムが始まりました.アイルランド時間の3月28日午前1時に1時間針を進めた午前2時となり,日本との時差は9時間から8時間に.
今までも何度かサマータイム.ウィンタータイムに関する記事を,ここワーホリネット通信で紹介してきましたが(『サマータイムがはじまります』2009年3月27日掲載/『サマータイムは必要?いらない?』2018年11月13日掲載),本来なら今回のサマータイムで,長くヨーロッパで続いたサマータイム.ウィンタータイムの時間調整が廃止されるはずでした.
何年も前から,現行の年2回の時間を早めたり遅らせたりするこの行事が,現在の生活に合わなくなり,ヨーロッパ国民たちから否定的な意見が噴出していたことから,2019年3月26日に欧州議会が,2021年よりこのサマータイム.ウィンタータイムを廃止しよう,と決定しました.
恐らくその後2020年中に,もっと話を詰めて新法律とする方向だったのだと思いますが,新型コロナでそれどころではなくなって,そのためサマータイム(ウィンタータイム)廃止に関する話し合いも宙ぶらりんになっているようです.今の新型コロナの状況が落ち着かないと,サマータイムに関する話し合いは再開されなさそうです.
ということは,今回3月に時計を1時間進めるのが最後…ではなく,10月末のウィンタータイムもまだありそう.サマータイムが終わるのは,今年10月31日(ハロウィーン)の午前2時.
サマータイム反対派の友人が「え〜,まだ時計1時間戻したり早めたりするの?やだよ,どうせ10月になるまでに,1時間余分に寝られるか,睡眠不足になるか忘れて分からなくなるし!」と一人憤慨していました(笑).そういう時"Spring forward, fall back/春(時間を)前に進め,秋(時間)戻す"と覚えている人もいるそうです.私は日本との時差(春は8時間,秋は9時間)と覚えているのですが,日本にサマータイムがなくて良かったです(2018年頃まで白熱していた,日本のサマータイム導入論はどうなっているのかな).
今は兎にも角にも新型コロナ収束と,ワクチン接種で頭がいっぱいの人がほとんどだと思います.アイルランド政府によれば,3月26日の新規感染者は584名で,ワクチン接種数は100人当たり14回とのこと(3月24日現在).1回接種した人が10%ほどで,2回接種終了者が4%なので,まだ道のりは長そうですが,暖かい季節になって変異ウィルスが弱ってくれたらいいのに!と思っています.