エスプレッソもユネスコ世界遺産登録に立候補! 伝統的なイタリアの飲み物<br> | ワーキングホリデー通信
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エスプレッソもユネスコ世界遺産登録に立候補! 伝統的なイタリアの飲み物


【写真:トロッとした濃いエスプレッソが美味しい!】

イタリアでコーヒーといえばエスプレッソ.そのエスプレッソは水に次いで,イタリアで2番目に消費されている飲み物だそうです.数百万杯のエスプレッソがイタリア全国で毎日飲まれており,こうした伝統的なイタリアのエスプレッソとそのアイデンティティや文化を維持そして保護するためにユネスコ世界文化遺産の申請を提出しました.

エスプレッソは1884年にアンジェロ.モリオンドが蒸気を使用し,コーヒーの抽出時間を短くするコーヒー機械を製造して以来一気にイタリア全土に普及したのが始まりです.この画期的なエスプレッソ.マシーンはその後20世紀初頭にはイタリア各地のBARで一般的に見られるようになりました.



【写真:北イタリアでもナポリのコーヒー店が進出.】

今やイタリアの成人の約97%が毎日エスプレッソを飲んでいるとのデータがあります.ほぼ全員ですね!そのうち,1日を通して数杯のエスプレッソをBARで飲むことも珍しくありません.お気に入りのBARに毎日通う人も多いです.私の知人のように1日5〜6杯のエスプレッソを飲むのが日課のようになっている人もいます.





【写真:エスプレッソ.マシーンも
今や色んな種類があります.】

イタリアでは濃厚なエスプレッソが非常に好まれていて,アラビカ種とロブスタ種のブレンドでカフェイン含有量を高めたりもします.一般的に南に行くと,ますます濃いエスプレッソが提供されるようです.日本のブレンド.コーヒーのようなものは「カフェ.アメリカーノ」といって,エスプレッソにお湯を足したものが出てきますが(自分で調整できる),イタリア人では飲んでいる人はほとんどいません.

ここ数年イタリアでは食の関連の世界遺産の登録が相次いでいます.2017年にはナポリ.ピッツァの職人技が登録されました.ピッツァ職人が空気を混ぜ込むため空中に生地を回し投げながらピッツァを作る技で,ナポリで何世代にも渡って受け継がれています.その前の2014年にはピエモンテ州に広がるブドウ畑の美しい景観などが登録されています.




【写真:エスプレッソにミルクの泡で
模様を描くのも技術の一つ.】

そして今度は「エスプレッソ」自体が世界遺産登録へエントリー.「イタリアではエスプレッソは単なる飲物ではなく文化.伝統である」というのが立候補の理由です.結果はどうなるでしょう?私もエスプレッソが大好きなので登録されたらいいなと楽しみにしています.



2021/01/26(火) Maliarda
No.6686 (イタリア)

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