![]() 【写真:日が落ちると,時間を気にして いそいそと帰らなくては ならなくなりました.】 |
新型コロナ感染第二波が,フランスはもとよりヨーロッパ全土を襲っています.
新規感染者数の増加に伴い,救急病棟のひっ迫を事前に防ぐため,フランス政府は,パリなどの大都市を中心に,21時以降の外出や,6人以上の集会の禁止に乗り出しました.これにより,社会隔離生活以降,再び私たちの日常生活が制限されることに.夜の街はすっかり静かになりました.レストランはディナーのサービスが困難になったり(宅配は可能),予定されていたコンサートや劇場は,キャンセルしたり時間をくり上げるなどの対応に迫られています.
友人とのディナーや,夜のお芝居やコンサートに行くことができなくなり,残念ではありますが,早めのアペロやディナーをしたり,週末のお昼に友人達と会うなど,みんなそれぞれ工夫して新しい生活のリズムに慣れようとしています.個人的には,すっかり健康的な習慣が身についてきたように感じます.
この危機を乗り越えなければ,フランス人にとって重要なノエル(クリスマス)が,家族集まってお祝いできない事態になってしまいます.それは避けたいと,誰もが願っていることでしょう.しかし,すでに多数の違反者も出ていると報道されています.自由を重んじるフランス人が,マスク着用や日常生活を規制されることに反感を覚えるのは,理解できないわけではありません.家族にお年寄りがいなかったり,周囲に感染者や感染の疑いがある人がいないと,どうしても危機感が薄れてしまうことがあるのでしょう.
私の身の回りでは,感染の疑いがある人と接触したためPCR検査を受ける,同僚が陽性だったから自主隔離する,などといった話を以前に増して耳にするようになりました.感染が広まっているのを肌で感じると同時に,感染を事前に防ごうと,多くの人が積極的に検査や自主隔離を行っている姿勢が伺えます.今一度用心に努めたいですね.