波乱の夏休み.今年のホリデーは「ステイアイルランド」で? <br>Upheaval summer, Keep on staying in Ireland due to the coronavirus pandemic | ワーキングホリデー通信
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波乱の夏休み.今年のホリデーは「ステイアイルランド」で?
Upheaval summer, Keep on staying in Ireland due to the coronavirus pandemic


【写真:
花で象られた花壇.
Fáilteは「ようこそ」の意味.】

いつもの夏であれば,今頃はみんな南欧や遠くの海外でバカンスを自由に楽しんでいる頃.しかし今年は,残念ながらそれが容易にできない状況に.

アイルランド政府は,夏の旅行シーズンに,人々が海外から新型コロナウィルスを持ち帰り,さらなる感染拡大になることを警戒しており,夏休みでも『不要不急の海外旅行をしない』よう,国民に求めています.


基本的に,外国へ旅行をしたアイルランド住民は,帰国したら2週間の自主隔離が課せられることになっています(英国領の北アイルランドはアイルランド国内と見なす).2週間の自主隔離をしなくてもよいのは,政府が比較的"安全"だと判断する,いわゆる『グリーンリスト』に入っている国からの帰国の場合のみ.
2週間ごとに見直されるこのグリーンリストに現在入っている国(2020年8月4日現在)はエストニア,フィンランド,ギリシャ,グリーンランド,ハンガリー,イタリア,ラトビア,リトアニア,ノルウェー,スロバキアだけ.



【写真:アイルランド政府観光庁は,毎年
フランス語圏やドイツ語圏など複数言語で
アイルランドのTVCMも流しています.
画像は2019年のドイツ語版から.】

ということは,ほとんどの国からアイルランドへ観光へ来ることが難しいことになり,アイルランド旅行が好きな英国,北米,ドイツ,フランスからの観光客も来られないため,この国でも日本や他の国々同様,観光業が打撃を受けています.
そこでアイルランド政府観光庁(Fáilte Ireland/フォールチェ.アイルランド)は,今年はアイルランド在住者に向け,国内旅行の宣伝に力を入れています.

更に,政府は秋に向けて特別な減税プランも考えているようで,オフシーズンに観光などでアイルランドの宿泊施設や飲食でお金を使った在住者は,『stay-and-spend(滞在&消費)特別減税』の恩恵にあずかれ,だいたい625ユーロ(約7万9千円)消費したら,125ユーロ(約1万6千円)までの金額が戻って来る計算とのことですが,詳細はまだ分からずウワサの域を出ないので,今後どうなるのか気になるところです.



しかし私の目下の心配は,海外からの入国者に対し,アイルランドと似た新型コロナ対策を取っている日本へいつ帰れるのか,ということでしょうか(苦笑).永久帰国ならまだ良いのですが,私自身2週間ぐらいの休暇しか取れないので,日本に戻っても2週間軟禁状態になり,そのまま何もせず欧州へ戻る――ということになってしまい,うーむ今年は帰国できなさそう(涙).

早く新型コロナが収まるか,新型コロナを一瞬でやっつけてくれる,パワフルなワクチンが出て来て欲しいなあ〜と願う毎日です.



2020/08/18(火) Uisce
No.6636 (アイルランド)

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