コロナ禍でマダニ被害 <br>Watch out for ticks, if coming to Switzerland during the COVID-19 pandemic | ワーキングホリデー通信
ワーキングホリデー通信
コロナ禍でマダニ被害
Watch out for ticks, if coming to Switzerland during the COVID-19 pandemic


【写真:スイスの花々】

フライト数が増えてきたこともあり,7月中旬から8月初旬の予定でスイスに来ました.スイスでは公共交通機関を利用する場合はマスク着用が義務付けられています.ケーブルカーやゴンドラに乗るときも,もちろんマスクは着用.乗り場の入り口で,マスクを持っていない人はもらうことができます(グラウビュンデン州7月31日時点).またレストラン,カフェ,お店,もちろん交通機関の乗り場入り口などでは手指消毒のボトル(液体)が置いてあり,そちらをすすめられることもあります.

スイスでは州ごとに自治権があるため,州ごとのコロナ対策があることを知っておかなければなりません.私が滞在しているグラウビュンデン州でも『店舗入店に際してのマスク着用義務』への話題がちらほら聞かれたので,ニュース聞き洩らしがあっては困るので,念のためにマスクは常に携帯していました.


さて本題ですが,コロナのことに気を取られていたところ,なんとマダニに咬まれてしまいました.その日は標高2200メートルの山から1400メートルの滞在先までハイキング.天気は良好.私はいつも長ズボン,長袖で,特に肌の露出もなし.道程で草原に座って何度か休憩.帰宅し服を脱いで着替え,庭に出てバーベキュー.芝生の上に座ってゆっくりしていました.

そして就寝前のこと.ふと左足大腿部がかゆくなり,見てみるとダニに咬まれたあとが.普通の赤い点で,典型的なダニのかゆさ.そのときにふと『足の乾燥がひどいなぁ』と感じたので,ついでに保湿クリームを塗ることにしたのです.左足下部に塗っていたとき,手に何かあたりました.それは小さくぷっくりして,まるで血まめのよう.痛くもなければ,かゆくもありません.ただ『あ!マダニ!』と思ったのです.



偶然にも,この日の午前中にマダニの話をしていたので,そう思ったのです.
すぐさま懐中電灯を持ってきてみましたが,何せふくらはぎ後ろで見づらい.家族に見せると「間違いない!ピンセットだ!」と,すぐに取ることに.実はマダニについてよく私も知っていなかったのですが,ピンセットの処置は大変リスクもあるとのこと.感染症を媒介するマダニの場合,ピンセットなどで無理やりとり,その体の一部が体内に残ると,そこから重症化することがあるようです.幸い,私についていたマダニはまだ吸血を始めて時間が経っていなかったのか,食いつきが浅く,ピンセットで取れました.本体を見るととても気持ち悪いものでした.

スイスの人に話を聞くと,スイスではマダニ(Zecke ツェッケ)が増えているようで,近年ではダニ媒介脳炎の予防接種が推奨されているらしいです.また私が見た記事では『海抜約1500メートルまで生息が確認されている』(参照@)とありました.いったいどこでマダニがついたのかわかりませんが,海抜1400メートル以上には間違いありません.



【写真:Gütsch(標高2340m)からの眺め】

スイスにハイキングなどで訪問する予定のある方は,ぜひマダニの最新情報を調べて行かれることをおすすめします.
(ちなみに,エクセターのあるデボン州でもマダニ被害があったと言う広告を学校で見たことがありますので,イングランドでも要注意です)




参照@『スイスに旅行する際には,マダニに要注意!

追記:スイスでは虫よけ(マダニ用)などもあるようです.
またマダニに咬まれた場合,3週間は身体の様子に気を付けておく必要があります(例:頭痛,インフルエンザのような症状,めまいなど).

*写真はスイスの画像ですが今回の本文とは直接関係ありません.



2020/08/04(火) Muchiko
No.6629 (イギリス)

TOPに戻る

(C)copyright 2025
ワーキングホリデー通信