![]() 【写真:久々の友人たちとの再会を祝い, お庭での食事.】 |
55日に渡る社会隔離生活を終えたフランスは,段階的に元の生活に戻るプロセスを歩んでいます.
まだまだ以前の生活から比べると制限はありますが,自由に外出が出来たり,友人に会えるのは感慨深いものがあります.
隔離生活以降,友人や同僚たちとハグや頬にキスする挨拶をすっかりしなくなりました.腕をタッチさせたり,手を降るだけの挨拶をするなどして極力接触を控え,まだ大半の人が用心しなければならないと感じています.寂しくもありますが,まだ今後の見通しが確実ではないので仕方ありません.
![]() 【写真:感慨深いものがあります.】 |
さて,例年であればすでにバカンスの予約を終えているこの時期ですが,まだ先の見通しがたたないため行き先を決めていない人も多数いるようです.そして,いつから国外への旅行が可能になるか分からないため,外国に行くのはやめてフランス国内でバカンスを過ごす予定のフランス人も多いようです.
万が一,再びコロナの感染が増えてバカンスをキャンセルせざるを得ない場合は,補償を約束するとまで政府が宣言をしました.その直後には人気の国内バカンス先の宿泊施設に予約が殺到したそうです.さすがバカンスのために1年間頑張ると言っても過言ではないフランス人,バカンスは妥協したくないようです.
![]() 【写真:社会隔離生活から解放されたパリジャンたちは 喜びに満ち溢れていました.】 |
ヨーロッパの各国はいつから国境を開けるか,現在義務付けられている2週間の自主隔離を継続するのか,などといった議論がバカンスを約1カ月後に控え持ちきりです.
同時にこのコロナ禍で深刻な経営難に陥った企業が減給やリストラを表明するなど,まだまだ不安定な社会が続いています.
一刻も早く安定した世の中が訪れることを祈るばかりです.